サトノ軍団の「使い分け」シュヴァルグランの「悲願」シャケトラの「距離適性」ラニの「ギャンブル」などなど、ドバイ予備登録に見る有力陣営の「本音」まとめ
1日、JRA(日本中央競馬会)が今年のドバイワールドカップデー各レースの予備登録馬をいっせいに発表した。
1月12日に締め切られた予備登録に今年は65頭もの日本馬が集結。目玉となるドバイワールドカップ(G1)を始め、昨年リアルスティールが制したドバイターフ(G1)、ラニが米3冠への大きな足掛かりとしたUAEダービー(G2)など、様々なカテゴリーに有力馬が出走の意思を見せている。
無論、これら65頭すべてが実際に出走するわけではない。予備登録の費用は無料であり、登録した上でドバイ側からの招待状が来なければ出走は叶わない。
だが、登録料が無料であり、例え招待状が届いたとしても辞退できる以上、陣営としては「気楽」な立場でもある。そして、そういったところにこそ陣営の「本音」や「方針」が表れていたりするものだ。
例えば、どちらも秋の凱旋門賞(G1)を目指しながらも、この春は国内専念を発表している現役「2強」のキタサンブラックとサトノダイヤモンド。ドバイシーマクラシックに登録しているキタサンブラックに対して、サトノダイヤモンドは予備登録さえしていない。
おそらくサトノダイヤモンドの里見治オーナーからすれば、「海外」は昨年の香港ヴァーズ(G1)で世界王者ハイランドリールから金星を挙げたサトノクラウンに期待するといったところなのかもしれない。こういった辺りは、両陣営の方針がありありと表れているといえるだろう。
他の有力馬に目をやると昨年の天皇賞・春(G1)やジャパンC(G1)で3着したシュヴァルグランの登録からは、陣営の思いが伝わってくる。