オタク界の「競馬女王」も頭を抱える!? 混迷するフェブラリーSを桃井はるこはどう見る?
■その他の注目馬たち
――これらの他に抑えておきたいという馬はいますか?
桃井:この2頭に加えるならば、ホワイトフーガですかね。本当に地方競馬では超強いんですよ。短距離なので、フェブラリーSの距離は厳しいかもしれませんが、昨年のTCK女王盃競走(G3/1800m)で勝っていますから、面白いと思いますよ。
でも心配なのは、ホワイトフーガは直線が長くないレースのほうがあっているかもしれないんです。昨年のフェブラリーSも10着だったし。直線が長い大井競馬場でも勝ってはいるんですけど……。私が女性ということもありますが、盛り上げるためにも牝馬に頑張ってもらいたいんですけどねぇ。
さらに加えるならば、ノンコノユメ、コパノリッキーかなぁ。ノンコノユメはせん馬になる前、サウンドトゥルーよりも先着することが多かったんです。せん馬になってからはいまいちパッとしませんが、そろそろ復調してくれるのではないかと。コパノリッキーは実績重視で、ですね。武豊さんも騎乗しますし、侮れない存在だと思いますよ!
――これまでお気に入りの馬をあげてもらいましたが、その中にサウンドトゥルーとカフジテイクがありませんでしたね。この2頭の不安要素はなんでしょうか?
桃井:やっぱり乗り替わりですよねぇ。カフジテイクの福永騎手は安定しているので、軸にするには最適の人なんですよ。福永騎手ならば3着内にも入ってくれそうで、勝ち負けにも絡みそうだったんですが……。でも、乗り替わりする津村明秀騎手はカフジテイクの騎乗経験もあるので、頑張ってくれるのではないかと思っています。
サウンドトゥルーは昨年、芝スタートのレースが苦手だったんですよね。そこがネックになるのではないかと。大野騎手の大胆な手綱さばきが見られないのは本当に残念です。誰が乗るのか注目したいです。それにしても、本当に大混戦ですよね!
――拮抗していると思います。絶対的に強い馬が不在ですからね。
桃井:14年のコパノリッキーもそうなんですけど、フェブラリーSはあまり注目されていない馬が勝つことも多いと思うんですよ。
今現在、アニメでは『けものフレンズ』という作品が流行っています。でも、この作品は公開されるまではあまり注目されてはいなかったと思うんです。だけども公開や否や、他の作品を突き放して今クールの話題を独占しています。つまり、無印だった作品がここまでトップを取っているわけですよ。アニメも競馬も何が来るかわからないですよ!
――なるほど。ありがとうございました!