「いきなり落馬」「賞金で遊びたい!」個性派揃いの新人騎手5名のデビュー週総括。名(迷)騎手の血を継ぐ三名の成績と今後の期待値は?
世間的には3月が卒業で4月が入学入社シーズンであるが、競馬においては2月が卒業(定年引退)、3月がデビューというスケジュールになっている。2月には調教師への転身となった武幸四郎などが騎手を引退し、坪憲章、長浜博之といった調教師も引退。しかしその余韻に浸る時間はなく、すぐ翌週には新人騎手として5名の若者がデビューした。
2017年にデビューした新人ジョッキーは
・木幡育也
・武藤雅
・横山武史
・川又賢治
・富田暁
の若武者5名。彼らには輝かしい未来が待っているのか、それとも茨の道が待っているのか。5名のプロフィールと一週目の成績、そして今週の騎乗予定馬について考察しよう。
今年の5名で注目されるのは近年増えている2世騎手の存在だ。今年は5名中3名がそれにあたり、有名どころとしては父が横山典弘、兄横山和生、祖父横山富雄という横山武史が多くの注目を集めている。まずはその横山武史からチェックしていこう。
横山武史
鈴木伸尋厩舎所属(美浦)
1998年12月22日生
3月4~5日騎乗成績
1着:0
2着:0
3着:0
4着:0
5着:0
着外:8
5歳上の兄横山和生は2011年デビューで7年間99勝。デビュー1年目は4勝しかできなかったが、父典弘も1年目は8勝のみ。武史は卒業時の騎乗供覧レースで勝利するなど注目を集めたが、兄のデビュー1年目が200鞍も乗れなかったことを考えれば、騎乗の確保は厳しいところ。また所属する鈴木伸尋厩舎は2016年12勝関東61位では良質な馬に恵まれず前途は多難だ。デビュー週の騎乗馬は7~15番人気と有力馬を集められず、果敢に逃げを見せるレースもあったが8戦して6着以下。今週は先週より減って6鞍に騎乗。チャンスがありそうなのは土曜中山1Rのトモジャプリマか。「稼いだ賞金で遊びたい」と答えるようにメンタルは強さはかなりのものと思われる。