怪物エピカリス&武豊アディラートの”最強コンビ”が出陣!日本馬にチャンス大のUAEダービー(G2)展望

エピカリス(右)とアディラート(競馬つらつらより)

 25日にドバイのメイダン競馬場で開催される世界的祭典『ドバイワールドカップデー』のUAEダービー(G2、ダート1900m)は昨年、日本馬が初めて勝利したことで、日本でも大きく注目されるレースとなった。

 また、このレースを制したラニがケンタッキーダービー(米G1)の優先出走権を得たことで、果敢に米国三冠に挑戦。タイトル奪取とはならなかったものの、米国三冠完走は日本競馬史上初の快挙。その”きっかけ”となったUAEダービーは、日本の3歳ダート馬に新たな可能性を示唆する象徴となった。

 今年は、日本から3歳ダートNo.1とNo.2と述べても過言ではないエピカリスとアディラートの2頭が出走するとあって、早くから注目を集めていたUAEダービー。そこで今回は、日本馬2頭を含めた今年のUAEダービーの勢力図を確認しておきたい。

 ここまでデビュー4連勝。無敗のエピカリス(牡3歳、美浦・萩原清厩舎)は、早くも「10年に1頭の逸材」といわれている大器だ。父ゴールドアリュールが他界した年に、本馬が現れたのも何かの縁だろうか。

 昨夏の新馬戦で後続を6馬身ちぎる派手なデビューを飾ると、2戦目のプラタナス賞(500万下)では、さらに着差を広げる7馬身差の圧勝。主戦のC.ルメール騎手もただ「強い、強い」と舌を巻くしかなかった。初の地方遠征となった北海道2歳優駿(G3)では、スタートからハナを奪うと最後の直線を独走。結果的に、後続に2.4秒差をつける大差勝ちとなった。

 単勝1.4倍という圧倒的な人気で挑んだ前走のヒヤシンスS(OP)では、好位から最後は逃げ切りを図ったアディラートを捕まえてゴール。着差こそ3/4馬身差にとどまったが、+18㎏に加え、斤量が他馬よりも1㎏重い中での出走となっていた。今年の3歳ダート馬の中では抜けた存在といえる。

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