怪物エピカリス&武豊アディラートの”最強コンビ”が出陣!日本馬にチャンス大のUAEダービー(G2)展望
今年から新設された「JAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBY」のポイントレースで優勝を果たし、すでにケンタッキーダービーの優先出走権を得ているが、日本代表として破竹の快進撃を伸ばしてほしい。
もう一頭のアディラート(牡3歳、栗東・須貝尚介厩舎)もエピカリスという傑物さえいなければ、十分にダートで世代の頂点を獲れる逸材だ。例年なら、「3歳ダート最強」の呼び声が掛かってもまったくおかしくはない。
デビュー3戦こそ芝のレースで芽が出なかったが、矛先をダートに替えた未勝利戦でいきなりの大差勝ち。スタートから果敢にハナを奪い、最後は後続に2秒差をつける圧勝を飾っている。続く、はこべら賞(500万下)でも3馬身差の完勝。なお、このレースの3着馬テイエムヒッタマゲが先日の昇竜S(OP)を勝っている事実からも、この馬がいかに抜けた存在であるのかがうかがえる。
前走のヒヤシンスSでは、最後の直線でエピカリスに捕まったものの2着を確保。スタートから逃げて、それをマークされる厳しい展開だっただけに、敗れはしたが初のマイル戦で大きな収穫を得ている。
最大の課題は300mの延長となる距離か。現状、気分に任せて行き切ってしまう競馬が最も適しているので、距離延長は大きな壁となりそうだ。連覇を目指す武豊騎手の腕の見せ所といえるだろう。
海外馬の出走はまだ正式に決定しているわけではないので「出走すれば」が前提となっているが、少なくとも地元のサンダースノー(牡3歳、S.ビン・スルール厩舎)は注目してしかるべき存在だ。