怪物エピカリス&武豊アディラートの”最強コンビ”が出陣!日本馬にチャンス大のUAEダービー(G2)展望
欧州でデビューして4戦は善戦止まりだったが、仏国のクリテリウム・アンテルナシオナル(G1)で本格化。後続に5馬身差をつけて圧勝している。また、前哨戦となる2月に行われたUAE2000ギニーズ(G3)でも5馬身3/4の圧勝。着差だけでなく、本番と同じメイダン競馬場のダートに適性を示していることは大きい。間違いなく日本勢の脅威となるであろう存在だ。
また、ダート初挑戦ながらアイルランドのランカスターボマー(牡3歳、A.Pオブライエン厩舎)も実績では一枚上の存在。戦績こそ6戦して1勝止まりだが、デューハーストS(英G1)やBCジュベナイルターフ(米G1)で2着がある強豪だ。半兄に欧州のマイルG1を3勝したエクセレブレーションがいる良血馬で、ダート適正さえあれば怖い1頭だ。
良血馬では、母がケンタッキーオークス馬となるフォーリー(牡3歳、M.デ・コック厩舎)も面白い存在だ。本番と舞台設定が同一の前哨戦アル・バスタキヤでは、スタート直後に落馬するアクシデントがあったが、その前のレースではメイダンのマイル戦で5馬身差の圧勝を飾っている。まともに走りさえすれば、ここでもそん色ない力の持ち主だ。
いずれにせよ、全体的なメンバーレベルはラニが勝った昨年を上回る可能性が高い。ただ、エピカリスとアディラートという、現時点での”最強コンビ”に対する期待も昨年を大きく上回っているだけに、2年連続で世界に日本馬の力を見せつけてほしいところだ。