昨年の覇者ゴールドアクターに勝つことが「G1制覇」の条件?日経賞(G2)で”中山の鬼”が最強4歳世代の「高き壁」となって立ちはだかる!
現役屈指の「中山の鬼」ゴールドアクター(牡6歳、美浦・中川公成厩舎)が、今年も日経賞(G2)から始動する。
連覇の懸かった前走の有馬記念(G1)では、1枠2番の絶好枠から内々を上手く立ち回りキタサンブラックをマークする形で最後の直線に入ったが、最終的にはサトノダイヤモンドにかわされ、キタサンブラックにも競り負けて3着。前年の有馬記念の覇者だったということもあって、「世代交代」の象徴のようなシーンとなってしまった。
だが、タイム差はわずか0.1秒。クビ+半馬身差と決して「3番手」ではなく、その位置付けはあくまで「3強」だ。
先日の金鯱賞(G2)を完勝したヤマカツエースや、阪神大賞典(G2)でサトノダイヤモンドに真っ向勝負を挑んだシュヴァルグランなどの強豪とは決定的な差をつけており、少なくとも、この中山の舞台では「現役最強の一角」と評価して差し支えないだろう。
実際に本格化し始めた3歳夏以降、中山では昨年の有馬記念以外、一度も負けていない。一昨年の有馬記念と、昨年の日経賞とオールカマー勝ちという堂々たる実績だ。
今回も陣営は「何のトラブルもなく至って順調」と胸を張り、22日に美浦のウッドコースで行われた最終追い切りも5ハロン64.8秒、ラストは12.4秒。3頭併せの真ん中を突き抜ける充実した内容を見せている。