【徹底考察】大阪杯(G1)マカヒキ「キタサンブラック撃破へ鍵を握る『バロメーター』!? 最強世代ダービー馬の完全復活なるか」
『考察』
昨年の日本ダービー馬マカヒキが、完全復活を懸けて大阪杯(G1)に出陣する。
昨年は日本ダービー(G1)を制して世代の頂点に立つも、秋の凱旋門賞(仏G1)で14着に大敗。その一方で、最大のライバル・サトノダイヤモンドは菊花賞(G1)を勝ち、年末の有馬記念(G1)も制して現役王者となった。
皐月賞、日本ダービーの春二冠ではいずれも先着したはずのサトノダイヤモンドに大きく水をあけられたマカヒキは、巻き返しへ2月の京都記念(G2)から始動。海外遠征帰り初戦だったが、単勝1.7倍という圧倒的な人気に支持された。
レースは大方の予想通り、ヤマカツライデンが引っ張る流れ。サトノクラウンは3番手、そのすぐ後ろにスマートレイアー、マカヒキが続く隊列となった。10頭立てとあってマカヒキはちょうど中団の前辺り、先団を見るような位置取りとなる。
1000m通過は60.2秒。稍重のコンディションを考慮すればやや速いペースとなるが、これはヤマカツライデンが後続を大きく引き離して作ったペース。2番手のガリバルディを挟み、後続とは10馬身ほどの差が開いていた。3番手のサトノクラウンの通過はおそらく61秒台で、実質的にはスローペースといえる。
1000m通過後12.6-12.9-12.4とペースが緩んだところで、後続が一気にヤマカツライデンとの差を詰めているが、隊列自体に大きな変化はなかった。ヤマカツライデンが先頭、ガリバルディが2番手という形のまま最後の直線に入る。
3番手を進んでいたサトノクラウンが外に持ち出されると先頭集団を強襲。それに内からスマートレイアー、外からマカヒキが続く。ラスト200m地点で最も勢いがあるように見えたのはマカヒキだった。先頭に躍り出たサトノクラウンに並びかけ、内からスマートレイアーも食い下がる。