大阪杯G1昇格がステファノスにとって「ありがたすぎる」? 真意を物語るパートナーの発言と、昨年の鳴尾記念&宝塚記念から垣間見える「地の利」とは……

※画像:ステファノス『競馬つらつら』より

 大阪杯がG1になって最も喜んでいるのは、もしかしたら「この馬」の関係者なのかもしれない。

 今年から晴れてG1へと昇格した大阪杯(芝2000m)。昇格決定直後は「ドバイや香港G1との兼ね合いをどうするのか」といった批判の声も上がったが、いざ開催が近づいてくるとやはりワクワクするのは競馬好きの性だろう。

 昨年の年度代表馬キタサンブラックやマカヒキを筆頭に、現代トップクラスの逸材たちがスタンバイ。そんななか、静かに初タイトル奪取へ闘志を燃やしているのが、中距離G1戦線の常連とも言えるステファノス(牡6、栗東・藤原英昭厩舎)だ。

 国内だけでなく香港でも確かな実力を発揮している同馬だが、主な重賞勝鞍は意外なことに3歳時の富士Sのみ。4歳以降は国内、海外併せて2000mのG1で4度の馬券圏内を経験しているものの、未だに先頭でゴール板を駆け抜けた経験はない。どんなメンバー相手でも堅実に伸びてくる反面、勝ち切るにはどこかワンパンチ足りないようなのだ。

 だが、そんなステファノスだからこそ、大阪杯へ賭ける思いは尋常ではない。サンスポの取材によると、同馬を担当している藤野助手はG1昇格が決まった昨年のうちに「ここだな」と確信。当レースを今春の最大目標として位置づけ、それに合わせて馬の仕上げを行ってきたという。

 確かに、過去のステファノスのレースぶりを振り返れば、まさに大阪杯でなければならない「明確な」理由が感じられる。

 その理由の1つは昨年の鳴尾記念だ。この時はサトノノブレスに屈して2着に敗れたものの、終始馬群の外めを回らされるロスが響いた1戦。ゴール前は脚を余した感触もあり、タイム差なしの内容なら、十分強いところを発揮したと思える内容だった。

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