皐月賞レイデオロは走るのか? ミスエルテの桜花賞惨敗からわかる直行ローテの「難易度」トライアルをぶっ飛ばし以外にも不安要素が……
先日の桜花賞で5番人気ながら11着と大敗を喫したミスエルテ。牡馬相手のG1朝日杯FSを4着に好走していたことを思うと、あまりにあっけない敗北だった。
同馬の取捨選択について戦前から言われていたのは「直行ローテ」の是非。ソウルスターリングが制したチューリップ賞や桜花賞馬レーヌミノルが出走したフィリーズRなど、本番を目指す馬が集まるトライアルは多く組まれており、有力馬はいずれかのトライアルを経由して大舞台へ臨むのが通例だ。
同馬は状態面を含む様々な理由からそれらを使わず桜花賞へ出走。人気の一角を占めたが、見せ場なく惨敗を喫した。
もちろん直行ローテが奏功することもあるだろうが、一般的にはやはり推せる要因とは言えないようだ。
ミスエルテと同じく「直行ローテ」を選んだ馬が今週の皐月賞にも出走する。それが今回取り上げるレイデオロ(牡3、美浦・藤沢和雄厩舎)である。
昨年10月のデビュー以来3戦3勝。今回と同じ舞台の中山芝2000mでも重賞を含む2勝を挙げ、コース適性は文句なし。前走ホープフルSを素晴らしい末脚で完勝した直後は牡馬クラシック路線に「真打ちが現れた」と盛んに囃し立てられた。