JRA主導「大改革」により崩れ始めた「影の王」の絶対的権限!? 横山典・蛯名騎手に続き「アノ騎手」がエージェント制度に「不満」をぶちまけた!


『大体さ、馬に乗って勝負してるのは騎手なんだよ。調教もレースも、競馬は馬と騎手と調教師で成り立っている。そこにオーナー(馬主)さんが、命の次に大切な資金を提供してくれている。なのに馬に乗ったこともないエージェントが、なんでそんなに大きな力を持ってんの?』

 そう”本音”をぶちまけたのは、関東の中堅騎手・松岡正海騎手である。

 G1競走2勝、JRA通算749勝(23日現在)を誇る名手はさらに『本来なら全部、昔みたいに騎手が管理すればいいんだよ。それが平等だから』と横山典騎手や蛯名騎手の動きに賛成の姿勢を示し、現状のエージェント制度の改革を歓迎しているようだ。

 さらに松岡騎手だけでなく、他にもこれまでエージェントの圧倒的な権力を恐れて声を挙げられなかった騎手や調教師から、現状の制度に対する具体的な不満が噴出している。徐々に、現在の競馬界に蔓延っているものの「正体」が明らかになりつつある模様だ。

 ただし、同時にエージェントの力に頼りきっている現状があるからこそ、「改革」に反対する関係者も決して少なくない。

 どちらが良い悪いという話ではなく、実際にもし今エージェント制度が廃止になれば、競馬サークルの”循環”がままならないというのは紛れもない現実。競馬における重要な役割を担っているからこそ、エージェントが大きな権力を持っているのは当然でもある。

 また、エージェント制度の改革の流れはJRAが最初に関東の関係者からエージェントの在り方に関する懇談会を開いた関係もあって、現状は関東が主導になっている。これが関西に飛び火すれば、ますます大きな流れとなるだろうが、その大きなカギを握る”最重要人物”にも複雑な事情があるようだ。

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