JRA主導「大改革」により崩れ始めた「影の王」の絶対的権限!? 横山典・蛯名騎手に続き「アノ騎手」がエージェント制度に「不満」をぶちまけた!
「競馬の第一人者であり、騎手会長でもある武豊騎手ですね。現在のところ、JRAの掲げる『専業+騎手1人』を実現しているのは武豊騎手のエージェントだけです。しかし逆に言えば、だからこそ武豊騎手が率先して動きにくい。
騎手会長としてJRAの動きに賛同すれば大きな影響力を生むことは間違いありません。ただ、その一方で反対派からは『自分が実質ノーダメージだから言える』という見方をされることは免れないでしょう」(同)
まだまだ”水面下”の域を出ないエージェント制度改革の動きだが、当事者からの”声”は徐々に表に噴出しつつある。JRAが主導となった以上、改革が何らかの形で成されることは確実であり、それは騎手や調教師のリーディング争いだけでなく、実際のレースの結果に影響を及ぼす可能性も充分といえる。
来週の天皇賞・春を皮切りに、競馬の祭典・日本ダービーへ向かってますます注目が集まってくる競馬界。華やかな表舞台の裏側で、現場とJRAとの間でどのような”折衝”がもたらされていくのか――。表だけでなく、裏にもまだまだ目が離せなさそうだ。