M.デムーロ騎手「本能のまま」の即決に賛否!? 青葉賞レコード圧勝アドミラブルが「強すぎて」皐月賞2着馬ペルシアンナイト”失恋”……

アドミラブル(競馬つらつらより)

 世代の頂上決戦となる日本ダービー(G1)を前に、ついに待望の「主役」が登場したのだろうか――。

 先月29日のダービートライアル青葉賞(G2)をレコードで圧勝したアドミラブル(牡3歳、栗東・音無秀孝厩舎)が「強すぎる」と話題になっている。

 まさに混沌とした今年の3歳牡馬クラシックの勢力図を一気に塗り替えるような圧勝劇だった。単勝1.5倍という圧倒的な1番人気に推されたアドミラブルは、道中で最後方につける豪快な競馬を展開。ファンを一時ひやひやさせたが、勝負所の4コーナー手前で大外から進出を開始すると、別次元の手応えで先団に取りついた。

 最後の直線に入ってからは、まさに独壇場。残り400mを過ぎたところで集団から抜け出すと、もう勝負は決したような状況だった。ベストアプローチやアドマイヤウイナーといったところが必死に食い下がるも、あまりに手応えが違い過ぎた。結局、並び掛けることさえさせずに、最後は流してゴール。世代屈指の大器が、いよいよ晴れ舞台への切符を掴んだ。

 この馬がクラシックの勢力図を塗り替える存在になり得ることは、鞍上M.デムーロ騎手のレース後の「行動」を見れば一目瞭然か。

 デムーロ騎手はレース直後に「ダービーでも乗りたい」と即座にアピール。素直で自由奔放な性格故でもあるが、皐月賞2着馬のペルシアンナイトの主戦を務める騎手の行動としては異例だ。無論、ペルシアンナイトの鞍上は「アドミラブル次第」という”事情”があったものの、その強さを肌で感じたからこその直訴に違いない。

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