イクイノックス、タイトルホルダー「取捨」のポイントは? 波乱必至の有馬記念で警戒すべき4頭

イクイノックス 撮影:Ruriko.I

 3歳馬と古馬のトップクラスが激突する有馬記念(G1)が、25日に中山競馬場の芝2500mを舞台に行われる。

 ハイレベルといわれる3歳世代からは、天皇賞・秋(G1)で古馬を撃破したイクイノックスを筆頭に、菊花賞(G1)を制したアスクビクターモアは回避したものの、2着のボルドグフーシュ、同3着のジャスティンパレスが参戦する。

 対する古馬も宝塚記念(G1)に続くグランプリ連覇を狙うタイトルホルダー、昨年の有馬記念を勝ったエフフォーリア、ジャパンC(G1)を制したヴェラアズール、エリザベス女王杯(G1)を制したジェラルディーナら、なかなかの好メンバーが揃った。総勢7頭のG1馬が集結した超豪華な大一番を楽しみにしているファンも多いだろう。

 その一方で、1年の総決算といわれるレースだけに、今年の傾向も振り返っておきたいところ。何といっても大きな話題を呼んだのは、G1レースにおける1番人気馬の大不振だった。

 昨年のホープフルS(G1)でコマンドラインが敗れたのを皮切りに、年明け最初のフェブラリーS(G1)のレッドルゼルから菊花賞のガイアフォースまで16連敗。天皇賞・秋のイクイノックスまで史上ワーストの長いトンネルが続いた。2歳G1の阪神JFと朝日杯は1番人気の連勝に終わったものの、有馬記念で再び波乱が起きても驚けない状況だ。

 そこで改めてベタではあるが、過去10年の結果から買いと消しのポイントをチェックしてみたい。

波乱必至の有馬記念で警戒すべき4頭とは…

 まず、注目の1番人気については6勝と悪くない成績。気を付けたいのは最終的な単勝オッズでゴールドシップが優勝した2012年の2.7倍が最低だったことだ。『netkeiba.com』が公開している予想オッズによると、22日現在でイクイノックスとタイトルホルダーの2頭がクリア。当日に1番人気に推された馬が優勢といえそうだ。

 次に注目したいのは、牝馬の好走例が多いことだ。2年前には1番人気のクロノジェネシスが優勝した一方で、2着に11番人気の大穴サラキアが入って馬連は万馬券の決着。過去10年でも牝馬が3着以内に6回も入っていることは覚えておきたい。人気の一角を担うジェラルディーナは、2014年の優勝馬ジェンティルドンナとの母仔制覇も懸かる。

 そして最も気になるのは、3連単の平均配当4万3446円からわかるように、穴馬の激走が珍しくない点である。10年中6回で波乱の立役者となっていたのが、8番人気以下の人気薄の存在。2回に1回以上の割合で激走しているのだから今年も警戒が必要だ。

 顔触れを見渡すと2012年オーシャンブルー(10番人気2着)、2014年トゥザワールド(9番人気2着)、2015年ゴールドアクター(8番人気1着)、2017年クイーンズリング(8番人気2着)、2018年シュヴァルグラン(9番人気3着)、2020年サラキア(11番人気2着)と多士済々。内訳は【1.4.1】で、2着が多いのが特徴となっている。

 これらの共通点は重賞勝ち実績があること。G1出走馬には当たり前と言われそうだが、G3ではなくG2なのは注目したい。またG1馬以外は同年にG2優勝が条件。これはカギとなるのではないか。

ポタジェ 撮影:Ruriko.I

 人気順については最終的なオッズで左右されるため、現段階で特定が難しいが、ここまで挙げた情報を基に推理してみると、ポタジェ、ボッケリーニ、ブレークアップ、アカイイト辺りが該当しそう。

 いずれも人気薄が予想されるだけに馬券圏内へ食い込めば、お宝配当ゲットも夢ではないかもしれない。

黒井零

1993年有馬記念トウカイテイオー奇跡の復活に感動し、競馬にハマってはや30年近く。主な活動はSNSでのデータ分析と競馬に関する情報の発信。専門はWIN5で2011年の初回から皆勤で攻略に挑んでいる。得意としているのは独自の予想理論で穴馬を狙い撃つスタイル。危険な人気馬探しに余念がない著者が目指すのはWIN5長者。

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