「確変」C.ルメールが「臨時ボーナス」支給!? 競馬界のサンタとホープフルSの関係性
25日に中山競馬場で行われた有馬記念(G1)は、1番人気のイクイノックスが人気に応える快勝。父キタサンブラックも制した舞台で、史上5頭目となる有馬記念父仔制覇を決めた。
「僕にとってクリスマスの日は、二度あることは三度あります」
2着ボルドグフーシュに2馬身半差をつける圧巻の内容も然ることながら、レース後にはクリスマスとの相性の良さを主張したC.ルメール騎手。それもそのはず、鞍上にとってクリスマス開催の有馬記念は、ハーツクライやサトノダイヤモンドに続き今回で3勝目。それも計4戦して3勝なのだから、その勝負強さは驚異的ともいえる。
また一度は勝利を逃しているとはいえ、その際も7番人気のエイシンフラッシュで2着に入っているのだから恐れ入る。多くの競馬ファンに的中馬券というクリスマスプレゼントを届けたという意味でも、まさに「競馬界のサンタクロース」といっても過言ではない存在だ。
「確変」C.ルメール騎手が「臨時ボーナス」支給!?
ただ、「ルメール騎手とクリスマス有馬」の法則は、これで終わりではない。というのも、偶然ながら同年のホープフルS(G1)においても、ルメール騎手は抜群の勝負強さを発揮しているからである。
上記の通り、クリスマス開催の有馬記念は過去に3回経験があったルメール騎手。その内ハーツクライで制した年はホープフルSに参戦がなかったとはいえ、残りの2回をいずれも勝利している点は見逃せない。
ちなみに、1度目は有馬記念前日に開催された2011年。下馬評では京都2歳S(当時OP)を勝ったトリップ、札幌2歳S(G3)でワンツーしたグランデッツァとゴールドシップの3強ムードだった。
しかし結果は、3強を尻目に4番人気アダムスピークが好位から差し切り勝ち。新馬勝ち直後だった同馬を、ルメール騎手が見事な手綱捌きで勝利に導いている。しかも、鞍上にとっては同レース5回目の挑戦にして初勝利だっただけに、今思えばクリスマス有馬との関係性が始まるお告げだったのかもしれない。
また、2度目は有馬記念と同日に行われた2016年だった。この年にルメール騎手が騎乗したのは、のちにダービー馬となるレイデオロ。単勝1倍台の断然人気だったとはいえ、14頭中の12番手から差し切る堂々たる競馬で勝利を収めている。
1度目は前身のラジオNIKKEI杯2歳S(G3)、2度目はG2時代だったホープフルSだったものの、いずれも有馬記念がクリスマス開催だったことに変わりはない。今年のクリスマス有馬を制したことからも、G1に昇格したとはいえ引き続きホープフルSでの勝利を期待してしまうのは筆者だけではないだろう。
そんなルメール騎手が、28日のホープフルSでキングズレイン(牡2、美浦・手塚貴久厩舎)に騎乗するのだから、注目しないわけにはいかない。27日現在、『netkeiba.com』の予想オッズでは単勝7番人気想定となっているが、アッと驚く激走をみせる可能性も十分ありそうだ。
クリスマス開催の有馬記念に滅法強いだけでなく、同年のホープフルSでも抜群の相性を誇っているルメール騎手。確変状態が続く競馬界のサンタクロースが、クリスマスプレゼントに加え臨時ボーナスまで、我々競馬ファンに支給してくれるかもしれない。