5馬身差の「独走劇」キタサンブラック産駒に新たな大物出現! クラシック戦線に浮上も?
8日、中京競馬場の4Rに行われた3歳新馬戦(ダート1200m)は、直線で抜け出した5番人気タガノシャーンス(牝3歳、栗東・中尾秀正厩舎)が後続に5馬身差をつけて圧勝した。
フルゲート16頭の一戦。スタートを決めたタガノシャーンスと鞍上の川須栄彦騎手は、外のバスドラムガールを行かせて2番手からの競馬。前半600m36秒1の流れを絶好の手応えで追走してラストの直線に入る。
持ったまま先頭に並びかけて交わし去ると、残り200mを過ぎてからは独壇場に。差を広げる一方の圧倒的な内容で初陣を飾った。
「2番手から上がりもメンバー中最速の36秒3でまとめており、ここでは力が一枚も二枚も抜けていた印象です。調教の動きがよかったので期待していたのですが、予想を上回る走りを見せてくれました。
ちなみに種牡馬キタサンブラックは2世代目にして、これがダートでの新馬戦初白星にもなりました」(競馬誌ライター)
なお良馬場の勝ちタイム1分12秒5は、7Rに行われた同舞台の古馬1勝クラスのそれを0秒3秒も上回っていた。それだけに昇級後、すぐに通用しても不思議ではない。
「独走劇」キタサンブラック産駒に新たな大物出現!
SNSやネットの掲示板などでもレース後には、「これは強すぎる」「キタサンブラック産駒から新たな大物誕生か」「川須騎手の騎乗も上手かった」などの声が多く上がったのは当然だろう。
また、中には「芝も試してみてほしい」「なんとか桜花賞(G1)路線に進めないものか」といったコメントも見受けられた。
タガノシャーンスの兄姉は勝ち鞍がすべてダートだが、これは父がゴールドアリュールやパイロという、ダートに実績のある種牡馬であった影響も大きそうだ。
本馬の父キタサンブラックは、産駒が芝でダートの約3倍もの勝ち星をあげている芝向きの種牡馬だけに、今後タガノシャーンスが芝に矛先を向けてもおかしくはない。
「管理する中尾師はレース後『距離はもう少し延びても』と話していたことから、芝でも走れそうであれば今後は桜花賞やNHKマイルC(G1)なども視野に入ってくるかもしれませんね。
あるいは砂で賞金を稼いで大舞台に挑むという手もあるでしょうか。ちなみにダート1200mの初戦を圧勝した後に桜花賞を制した馬は、過去にキョウエイマーチやファレノプシスなどがいます」(同)
鞍上の川須騎手はレース後、「調教の時から勝てる手応えがあった。気性も素直です」とタガノシャーンスをベタ褒めしている。今後の進路にも注目したい1頭になりそうだ。