好調「武豊」よりも狙いたい騎手? 高配当へ誘う〇〇の激走に期待
“荒れる”というイメージが根強い愛知杯(G3)。昨年は3連単12万4940円の高配当決着となるなど、ハンデ戦らしく波乱決着も珍しくない重賞だ。
今年のレースで浮上しそうな伏兵馬は?
今年はローズS(G2)勝ち馬アートハウス(牝4歳、栗東・中内田充正厩舎)や小倉記念(G3)を5馬身差で圧勝したマリアエレーナ(牝5歳、栗東・吉田直弘厩舎)、2連勝中のルージュエヴァイユ(牝4歳、美浦・黒岩陽一厩舎)が参戦予定。それぞれ人気を集めそうな気配だ。
昨年の覇者ルビーカサブランカ(牝6歳、栗東・須貝尚介厩舎)は、天才・武豊騎手と5戦ぶりにコンビを組んで出走予定だ。前走のチャレンジC(G3)で2着と好走し、復調の兆しを見せている本馬。鞍上を務めるレジェンドは前人未到のJRA重賞通算350勝を達成するなど勢いに乗っており、ココでも好騎乗を予感させる。
気になるのは状態面だが、追い切りでは武豊騎手を背に上々の動きを披露。「いい感じ。順調そう」といった愛知杯連覇を期待させるコメントも浮上している。『netkeiba.com』が公開している単勝予想オッズでは5番人気(12日現在)に支持されるなど、今年も上位争いを期待されている状況だ。
しかしながら、過去7年における勝ち馬の5頭は単勝6番人気~9番人気、10番人気以下が3着以内に3回入っているように人気通りの決着にはならない傾向が強いレースとも言えるだけに、「穴狙い」してみるのも面白そうだ。
好調「武豊」よりも狙いたい騎手?
ソレを見抜くポイントは何なのか。前走別成績・斤量別成績など攻略に役立つデータは複数あるが、本記事では「好走馬の所属&人気」に注目してみたい。下記のように、本レースでは「人気薄の関東馬」の激走も無視できない要素だ。
■2016年1着バウンスシャッセ(8人気)
■2017年2着サンソヴール(10人気)
■2019年1着ワンブレスアウェイ(8人気)
■2021年3着ウラヌスチャーム(8人気)
「過去7年の複勝率36.4%を誇るターコイズS組ですが、同レースで0.3秒差の9着だったエリカヴィータ(牝4歳、美浦・国枝栄厩舎)は人気薄の関東馬という感じになりそうですね。狙ってみる価値はあるかもしれません。
21年のフラワーC(G3)を勝っているホウオウイクセル(牝5歳、美浦・高柳瑞樹厩舎)も、12日時点の『netkeiba.com』の単勝予想オッズでは12番人気と同条件に当てはまりそうです。
ホウオウイクセルは、そのフラワーCで嬉しい初重賞制覇を達成。鞍上を務める丸田恭介騎手は昨年、高松宮記念(G1)でG1初勝利を飾るなど飛躍を遂げた印象です。そんな丸田騎手のエスコートで、再び脚光を浴びるかもしれません」(競馬ライター)
フラワーC勝利後は大敗が続いていたが、昨年は2戦して5着・2着と復調を予感させているホウオウイクセル。追い切りでは美浦ウッドで5ハロン66秒6-11秒9をマーク。気迫の溢れる動きを披露している。これには丸田騎手も手応えを感じている様子で、仕上がりは上々と言えそうだ。
上位人気は関西馬が中心となりそうだが、関東馬の強烈な一撃による波乱決着を期待したいところである。