JRA日経新春杯(G2)の「隠し玉」を発見? データに逆らっても狙いたいアノ馬に勝負気配
1月名物のハンデ重賞で波乱は起こるのか?
競馬で的中を射止めるために、メディアが掲載する情報やデータは重要なものだと言えるだろう。
例えば15日に開催される伝統のハンデ重賞・日経新春杯(G2)。過去10年の成績から「4歳馬が優勢」「ハンデ52キロ~56.5キロが好走傾向にある」といったデータが存在する。
もちろん3年連続の中京開催、負担重量の改定で1キロ増になった等の事情がある。過去10年のデータをそのまま参考にするのは難しいかもしれないが、昨年も4歳馬のワンツー決着となっているように「4歳馬が優勢」といった要素は、斤量に関係なく重視したいところだ。
今年も4歳馬は人気を集めそうな気配。『netkeiba.com』が公開している単勝予想オッズでは、世代限定重賞で上位争いをしてきたヴェローナシチー(牡4歳、栗東・佐々木晶三厩舎)が2番人気、神戸新聞杯(G2)2着馬ヤマニンゼスト(牡4歳、栗東・千田輝彦厩舎)が4番人気に支持されている状況だ(13日現在)。
前者は坂路での追い切りで単走53秒4ー12秒3をマークし、陣営の「完璧な調教ができたね」といったコメントが紹介。メディアが発表する情報から、好状態で臨めそうなことが予想できる。人気を集めるのも納得だが……。
メディアが発表する情報のみならず、関係者情報を馬券予想に加える人間たちからは「データ上では厳しい7歳以上で注目馬がいる(過去10年で0-0-0-42)」といった声も聞こえる。
日経新春杯(G2)の「隠し玉」を発見?
「関係者から入手する情報の多くは仕上がりに関するものですが、中には陣営の勝負気配の強さを感じる内容も存在します。オーナーに関連する舞台や誕生日などの開催時では、『負けられない』というような感情が強く伝わる時もありますね。
似たような感じだと思うのですが、今回に関してはサンレイポケットを話題にする方もいるようです。オーナーは中京馬主協会の第5代会長を務めた永井啓弍氏。競馬界における有力者ですが、昨年は18勝と満足できる結果を残せなかった印象です。
今年に対し思う所はあるはずですし、1月から大きな勝利を挙げたいと考えることも自然。また、ホームである中京での重賞へ意気込みが強いとしても不思議ではありません。先週も中京開催のシンザン記念(G3)で同オーナーの所有馬スズカダブルが4着と好走しましたし、ココでサンレイポケットを狙うのも面白いかもしれませんね」(競馬ライター)
2021年の新潟大賞典(G3)優勝馬サンレイポケット(牡8歳、栗東・高橋義忠厩舎)。その後は勝利こそ挙げられていないが、昨年の京都記念(G2)、鳴尾記念(G3)をともに3着など重賞で好結果を残している実力馬だ。前走のチャレンジC(G3)も4着に敗れているが0秒4差と悲観する内容ではない。
気になる仕上がりだが、追い切りで上々の動きを披露。今回も力を出せる状態にあると言えそうだ。13日時点での『netkeiba.com』の単勝予想オッズでは7番人気。馬券圏内に入ることがあれば、オイシイ配当も期待できそうだ。
京都競馬場整備工事のため3年連続の中京開催となる日経新春杯。果たして今年も成績が優秀な4歳馬が上位争いをするのか。一部で注目を集める8歳馬サンレイポケットの好走があるのか。発走は15日の15時35分を予定している。