JRA京成杯(G3)「軽視は危ない」と囁かれる伏兵…攻略ポイントから高配当を期待?
昨年は3連単32万3010円の高配当決着。今年も荒れる?
クラシックレースに向けた重要なレースと位置付けられる京成杯(G3)。今年は出走予定馬9頭と少頭数になっているが、春のクラシックを目指す馬がどのような走りを見せるかに注目が集まっている。
ホープフルS(G1)6着のセブンマジシャン(牡3歳、栗東・高野友和厩舎)や、無傷連勝で重賞初制覇を狙うソールオリエンス(牡3歳、美浦・手塚貴久厩舎)が人気を集めそうな気配だが、過去10年の3連単は全て万馬券となっている本レース。今年も“伏兵”を積極的に狙っていきたいところだ。
過去10年の結果から「前走の好走馬が優勢」「前走2000m組の好走」などのデータがある。上記の条件から浮かび上がる“伏兵候補”は、未勝利戦を勝ち上がったサヴォーナ(牡3歳、栗東・中竹和也厩舎)だ。
追い切りでも上々の動きを披露と状態面に不安は感じられない。鞍上を務める田辺裕信騎手は、17年と18年で連覇を達成。好結果を残している舞台ということで、その手腕に期待する声も浮上中だ。ココでの激走も予感させている。
「軽視は危ない」「狙いたい伏兵」と囁かれる馬とは
本レースには「関東馬の方が好走を見せる傾向(過去6年の勝ち馬は美浦所属の関東馬)」というデータもあるが、これに当てはまる“好配当の使者”は東京スポーツ杯2歳S(G2)6着のシルバースペード(牡3歳、美浦・小野次郎厩舎)だ。
強敵が揃っていた前走で11番人気ながら6着と健闘した本馬。その結果を評価する関係者もおり「軽視は危ない」「狙いたい伏兵馬」といった声も浮上している。
追い切りではWコースで格上古馬に先着し5F66秒7~1F12秒4をマーク。これには陣営も「徐々に力をつけている」と手応えを感じている様子で、状態面に不安は全く感じられない。成長を感じさせるココでの好走は十分に考えられる。
「東スポ杯は4着だったドゥラエレーデが、その後にホープフルSを勝っているように高レベルのレースだったことは間違いありません。この成績は評価できます。13日時点で『netkeiba.com』の単勝予想オッズは8番人気。オイシイのではないでしょうか。
管理する小野調教師は2020年に重賞を初制覇。21年には函館記念(G3)を勝つなど17勝を挙げ過去最高の成績を残し、上昇ムードといった印象でした。しかし、昨年は10勝と獲得賞金の面でも下回る結果となっています。
『巻き返したい』と考えるのは当然ですし、2023年のスタートから重賞を勝って賞金を得ておきたいと思っているはずです。好状態で臨めそうなココへ懸ける意気込みが、相当に強いものであっても不思議ではないでしょう。注目したい存在ですね」(競馬ライター)
皐月賞(G1)と同じ舞台である中山競馬場・芝2000mで行われる京成杯。過去のデータに当てはまる“伏兵”たちが結果を残し、昨年のような波乱決着を実現するのだろうか。発走は15日の15時45分の予定となっている。