今村聖奈、藤田菜七子らが集った「小倉女子会」が大盛況!G1ジョッキーらが壁も相乗効果に期待大!?
先週の小倉開催は、女性騎手4人が揃い踏み。大きな話題を集めたこともあってか、入場者数は前年の2倍、3場で唯一売り上げが14%増と大盛況だった。
ただ「女子会」のように集まったという訳ではなく、各ジョッキーの活躍も素晴らしかった。先週の4人の成績は以下の通りである。
■女性騎手4人の成績(14日、15日)
今村聖奈 【1.0.0.11/12】
永島まなみ 【1.1.0.9/11】
藤田菜七子 【1.1.0.3/5】
古川奈穂 【0.0.0.2/2】
古川奈穂騎手こそ勝利はなかったものの、他の3人はいずれも1勝ずつを挙げる活躍。特に15日は1Rで永島まなみ騎手、2Rで藤田菜七子騎手が続き、連勝でスタートダッシュを決めると、女性騎手4人での直接対決(JRA史上初)となった12Rは今村聖奈騎手が締め括るという、まさにレディースデーとなった。1日に女性騎手3人が勝利するのも、昨年10月の新潟開催以来2度目だったのだから、女子会効果があったといえるかもしれない。
ただ、先週の小倉開催はG1ジョッキーらが大きな壁となったのも事実。浜中俊騎手をはじめ、幸英明騎手、藤岡佑介騎手、藤岡康太騎手らがそれぞれ2勝ずつを挙げ、彼女たちの前に立ちはだかった。彼らの存在が、女性騎手たちが騎乗する馬質やレースプランに少なからず影響を与えただろう。
なかでも、特に活躍が目立ったのは藤岡佑騎手か。
14日は3鞍しか乗鞍がなかったものの、12Rは6番人気のメイショウグラニーで2着。翌15日の7Rは断然人気のエバーシャドネーで今年初勝利を挙げると、10Rは8人気のテーオーシリウスで大逃げを打ち、そのまま逃げ切り勝ちを収めるなど、連日に渡る好騎乗で存在感が光った。2日間を合わせた成績も【2.2.0.6/10】と、小倉全体でみてもトップだった。
さらにいえば、2着したメイショウグラニーは前走で今村騎手が跨り7着に敗れた馬で自身は初騎乗、テーオーシリウスでの勝利はエニシノウタで2着まで迫った藤田騎手の2勝目を阻んでのもの。先輩の意地を後輩女性騎手たちに見せた印象だ。
「先週から始まった小倉開催は、若手の活躍も目立ちましたよ。4年目の泉谷楓真騎手が11番人気のヘラクレスノットで3着、13番人気のバトルシャイニングで2着と4鞍中2鞍で波乱を演出。今村騎手と同期の佐々木大輔騎手も、今年初勝利を収めました。
女性騎手が集まったことが関係しているかはわかりませんが、中堅やベテランだけでなく若手騎手も含め全体的に良い刺激になっているのかもしれません。今後の小倉でもぜひ相乗効果を期待したいですね」(競馬誌ライター)
とはいえ、29日の中京競馬場で行われるシルクロードS(G3)に、今村騎手がテイエムスパーダとのコンビで参戦を予定しているため、来週以降の小倉開催でも女性騎手4人が揃うかどうかは分からない。
その一方で、注目が増すことで女性騎手以外のベテランや中堅どころの騎手も負けてはいられないと力も入るだろう。来月19日の小倉大賞典(G3)まで、小倉競馬場では重賞こそないものの、各ジョッキーたちの奮闘にも注目したい。