「168か月連続」勝利の剛腕騎手が泥沼156連敗…丸2か月勝利なしも、今週末は固め打ちのチャンス!?
かつてテイエムオペラオーとのコンビで一世を風靡した和田竜二騎手。G1・8勝を含めJRA重賞通算50勝を誇る競馬界を代表する騎手の一人だが、丸2か月にも及ぶ連敗地獄に苦しんでいる。
現役騎手の中では10位の通算1435勝を挙げているベテランは、2017年に自己ベストの年間96勝をマークすると、翌18年の宝塚記念(G1)をミッキーロケットとのコンビで勝利。実に17年ぶりにG1を勝利するなど、40代に入ってからも存在感を示してきた。
その後もコンスタントに勝ち鞍を重ね、近2年も年間50勝近い勝利数を記録している。しかし、昨年11月19日の8Rで1番人気のイスラアネーロを勝利に導いたのを最後に、その後は目下156連敗という泥沼に陥っている。
「騎乗馬の多くが人気薄だったのも事実ですが、これだけ続くと少々心配になりますね。振り返ってみると、和田竜騎手は2008年12月から昨年11月まで168か月(14年)連続で最低1勝は記録していました。しかし、昨年12月にその記録がストップ。今年に入ってからもいまだ勝利がありません。ただし、156まで伸びた連敗中も2着が14回、3着も16回あるので、連敗を止めるのは時間の問題でしょう」(競馬誌ライター)
56歳の柴田善臣騎手や53歳の武豊騎手ら50代の騎手も現役で活躍する中、45歳の和田竜騎手が老け込むにはまだ早いだろう。
今週末は固め打ちのチャンス!?
連敗が続いたとはいえ、今年に入ってからも乗り鞍も安定し、関係者からの信頼は変わらず厚いまま。中京で騎乗する今週末も土曜日が8鞍、日曜日はメインの東海S(G2)を含めて10鞍を確保している。
「今週末は東海Sのアイアンバローズを筆頭に、日曜4R(3歳1勝クラス)に出走するメイクザビート、同日8R(4歳以上1勝クラス)のルシャリーブル、10R長篠S(3勝クラス)のタガノディアーナなど有力馬への騎乗を予定しています。特に10鞍を確保した日曜日は楽しみな馬も多いので固め打ちという形で2か月間の鬱憤を晴らしてくれるかもしれませんね」(同)
和田竜騎手は突如訪れた丸2か月間勝利なしという危機的状況をどのような形で脱するのか。今週の騎乗は大いに注目したい。