JRA京都記念(G2)エフフォーリア横山武史に別れの予感!? 愛ゆえに発生したクラシック候補の鞍上問題、代役を任されたのは意外なビッグネーム
来月12日に開催される京都記念(G2)。昨年のダービー馬ドウデュースをはじめ、2年前の年度代表馬エフフォーリア、ホープフルSを優勝したキラーアビリティなど、G1馬3頭が激突する好レースが期待できそうだ。
近走は精彩を欠いているエフフォーリア(牡5、美浦・鹿戸雄一厩舎)だが、昨年末の有馬記念(G1)で5着に敗れたとはいえ、主戦の横山武史騎手から「今年の中で一番状態が良かった」「負けはしましたが、得るものもありました」と前向きなコメントも出ていたように、復活を予感させる走りだった。
ただ、今年の初戦となる京都記念への参戦については、ファンをやきもきさせるシーンもあった。
エフフォーリア×横山武史騎手に別れの予感!?
というのも横山武騎手は当初、昨年の朝日杯フューチュリティS(G1)で3着に入ったレイベリング(牡3、美浦・鹿戸雄一厩舎)に京都記念と同日に行われる共同通信杯(G3)でコンビを組むことが発表されていたからだ。
タイミング的にもこちらの情報が先に出ていたため、もし実際に騎乗するならエフフォーリアの鞍上が空白になる可能性もあった。となると、デビュー戦からコンビを組んできたパートナーとの間に別れを予感したファンがいたのも無理はないだろう。
京都記念での継続騎乗が発表されたわけだが、今度はレイベリングの鞍上が誰になるのかという問題も発生した。結局のところは、新たにM.デムーロ騎手とのコンビが発表されたことで事態は収束に向かったものの、おそらく横山武騎手とレイベリングのコンビは、一旦解散ということになりそうだ。
関東リーディングも経験し、ブレイクした関東の若武者だが、これまでの実績で比較するとデムーロ騎手がまだまだ上。昨年のG1で期待されたほどの結果を残すことが出来なかった横山武騎手だけに、このまま降板が濃厚かもしれない。
とはいえ、単なる降板ではなく発展的なコンビ解消という見方も可能だ。レイベリングだけではなく、京成杯(G3)を圧勝したソールオリエンス(牡3、美浦・手塚貴久厩舎)にも騎乗していたことを考えると、この馬とクラシックに向かう可能性もありそうだ。
それに横山武騎手のエフフォーリアに対する思い入れの強さは相当なもの。少なくともパートナーが現役でいる限り、誰にも鞍上を譲りたくないと考えてもおかしくない。その愛ゆえにクラシックで騎乗する馬の選択肢が減ったことは事実だが、この選択が間違いではなかったということをエフフォーリアが証明してくれることに期待したい。