【シルクロードS(G3)予想】ナムラクレア、ウインマーベルを切り!「なさそうでアリの穴馬3頭」で万馬券を狙う!!
今回は高松宮記念(G1)の前哨戦となるスプリント重賞、かつハンデ戦で難解なシルクロードS(G3)を予想していく。
まずは過去10年、馬券に絡んだ30頭の前走データを見ていくことにしよう。昨年、一昨年は今年と同じ中京1200mの開催だったが、傾向に大きな変わりはないのでまとめて見る。
淀短距離S(OP) 9頭
スプリンターズS、京阪杯 各5頭
阪神C、尾張S(OP) 各2頭
マイルCS、スワンS 各1頭
オープン特別 3頭
条件特別(3勝クラス) 2頭
となっている。ここ3年は淀短距離Sからの臨戦で馬券に絡んだ例はないが、過去には中1週ないし中2週での強行軍で臨んだ馬が最多。大きく間隔が開くスプリンターズSから余裕をもって臨むか、ほどほどに間隔が開く京阪杯からが主流か。ハンデ戦なので斤量で、優位になる条件戦からの臨戦で馬券に絡む例もあった。その辺は注意が必要だろう。
続いて人気順の成績を見ていく。
1番人気 1-1-0-8
2番人気 5-0-1-4
3番人気 2-2-1-5
4~6番人気 2-5-0-23
7~9番人気 0-1-2-27
10番人気以下 0-1-6-71
となっている。1番人気の不振が際立つ。近5年でも19年にダノンスマッシュが勝っただけだ。数字の上では2番人気と3番人気がそれなりといったところだが、3番人気は3年連続で来ている。人気馬から軸を選ぶなら3番人気からの方が良さそうだ。
中穴以下の存在も無視できない。19年は10番人気以下が2頭、18年も15番人気が来ているなど、10番人気以下の人気薄が平気で来る傾向。人気薄だからという理由で切ってしまうのは危険だろう。
これを踏まえて「◎」は1番シャインガーネットとする。
昨年のシルクロードSの2着馬だが、その後は掲示板にも乗れずという成績が続いてしまった。しかし、前走ラピスラズリS(L)で、ようやくらしさを取り戻した印象だ。
やや速いペースで流れる中、中団に控えて追走。直線で追い込むが半馬身届かず惜しくも2着に終わったが、久々の好走には可能性を感じた。
左周りや中京コースに対して特別得手不得手がある印象ではないが、陣営は「ベストは左周りコース。コース相性もいい」という見解。「馬場が荒れた今なら再度の好走もある」と期待がかかっているようだ。
短距離指向の割に持ち時計がさほどでないのは確かなので、陣営の言う通り荒れて力のいる今の馬場は向いているかもしれない。内枠有利のデータもあるので、ここは狙って本命としたい。
「○」には人気サイドだが8番のマッドクールを挙げる。
前走は知立S(3勝クラス)。それなりに速いペースで流れた中、中団より前で追走。ややポジションを上げて直線に入るとそのまま突き抜け、後ろから怒濤の追い込みをかけた馬をシャットアウトして勝利した。
いわゆる「強い4歳世代」の1頭。デビューが昨年1月と遅く、勝ち上がったのも5月の3戦目だったこともあって裏街道を通ることになったが、この未勝利戦から4連勝で、あれよあれよと言う間にオープン入りを果たしている。
ここ2戦が今回と同じ舞台での勝利。今より馬場状態がいくらか良かったにせよ走破タイムもなかなかのものだった。「緩さが抜けて段々と良くなってきているので、スピード能力はまだ上がる余地がある」といった声も。さらに「パワーもあるので、今の荒れた馬場もこなすだろう」と期待値の高いコメントが出ている。
人気するのは間違いないが、4連勝の勢いは見逃すことはできず、陣営のコメントもここは素直に受け取って対抗としておく。
「▲」は穴っぽいところで7番マリアズハートを推す。
前走は京阪杯(G3)で中団より後ろに控える競馬。直線に向いて追い込みをかけたが、前有利の展開で届かず4着に終わった。
昨年5月の韋駄天S(OP)で新潟千直を勝ったものの、そこから2戦は掲示板にも載れずじまい。前走でいくらか調子を取り戻してきたのか、掲示板までは確保した、という感じだ。
千直で2勝挙げているので、あるいは1200mでも長いのかもしれない。また、不得手というほどではないが左周りの経験が少なく、しかも結果に結びついていないのという懸念はある。また「展開と馬場の状態次第」という声も聞こえるが…。
元々1200m戦でそれほど速い時計を持っているわけでなく、稍重程度の馬場をこなしているところから、案外その辺は大丈夫なのではないかと踏んでいる。斤量も前走から0.5kg増で済んでいることもあり、実績を考えれば他馬より有利と言えなくもない。
展開も前で残りにくいレースであるだけに、後ろからの競馬をする本馬向きではあると考え押さえておきたい。
「△」は穴馬の3番グルーヴィットと人気サイドの15番トウシンマカオの2頭を挙げる。
グルーヴィットの前走はタンザナイトS(L)で、やや速めのペースの中3番手を追走。直線で内を突いて一気に上がっていき、前で粘っていた馬をゴール前アタマ差交わして勝利した。
昨年はリステッドレース4着から始動し期待されたが、その後は今ひとつのレースが続いていた。しかしながら、最終戦の前走を勝利。昨年春以来調子を落としていた感があるが、ようやく本調子に戻ってきた印象だ。
一応、重賞ウィナーということもあり、ハンデは2番手タイの58.5kgとだいぶ見込まれてしまった。が、1200m戦ではなかなか優秀な持ち時計があるだけでなく、荒れた馬場でも対応できそうなところがある。押さえまでではあるが期待をかけてみたい。
トウシンマカオの前走は京阪杯で、5番手追走から鋭い脚で伸びてきて勝利を飾った。
○マッドクールほどではないが、連勝で初重賞制覇を決めたあたり、この馬の勢いもなかなか無視できるものではない。陣営から「1週前追い切りで気配が良化してきた」「スプリント戦には向いている」とコメントが出ているのも好材料。一方で、やはり斤量が2番手タイの58.5kgと見込まれたので、これを克服できれば、と期待値込みになっている。
57kgまでは走ったことがあるが、ファルコンS(G3)での5着が精一杯といったところ。斤量は確かに懸念点であるが、ギリギリ持たせられるのではないかと踏んで押さえてみたい。
人気どころでは2番ナムラクレアと14番ウインマーベルの2頭を切り。
どちらもやはり斤量がどうしても引っかかる。ナムラクレアは56.5kg。桜花賞(G1)で55kgを背負って3着となっているが、そこからでも実質0.5kg増となる。さすがに牝馬でこの斤量はなかなか厳しいのではないか。
同様にウインマーベルもトップハンデの59kg。前走のG1 2着は評価できるが、それにしても重賞1勝馬にこのハンデは見込まれ過ぎだろう。
ということで、今回は1番、3番、7番、8番、15番の5頭で3連複BOX10点勝負とする。それなりにオッズが上がりそうな穴馬3頭をピックアップしたので、この3頭で決まれば余裕の万馬券となるはず。