JRAシルクロードS(G3)・根岸S(G3)よりアツい「勝負鞍」が存在? 一部から熱視線を浴びる伏兵とは
アノ素質馬は重賞制覇に視界良好も…
G1レースの前哨戦として注目される2つのレースは、主役候補と評される馬たちが実力を見せつけるのだろうか。シルクロードS(G3)、根岸S(G3)での好レースを期待する声は多い。
シルクロードSに関していえば、28日の時点(18時現在)で1番人気に立っていたのは破竹の4連勝中マッドクール(牡4歳、栗東・池添学厩舎)。前走の知立S(3勝クラス)は最後の直線で抜け出し、後続を突き放す強い競馬で素質の高さを証明した。
「斤量も56kgとかなり恵まれた印象。追い切りでは雪の影響で重くなった馬場ながら上々の時計をマークと、仕上がりに不安は感じられません。相手は強くなりますが、陣営に怯んでいる様子もなし。高松宮記念(G1)に出走するためにも、確実に賞金を狙っているでしょう」(競馬記者)
勢いに乗って重賞初制覇という結末も十分に考えられるが、本レースは過去10年における3連単の払戻が全て万馬券。「1-1-0-8」と1番人気が不振といったデータがあり、過去には24万8250円といった特大万馬券も飛び出している。
今年も中京コースが舞台となるため、本データをそのまま参考にするのは難しいかもしれないが、2年連続で1番人気が馬券圏外となっているように軽視はできないだろう。波乱決着も十分にあり得そうだ。
また根岸Sも、昨年は6番人気が勝利するなど人気薄の好走は珍しくないレース。過去のデータから浮かび上がる「有力な穴馬」が複数存在しており、波乱決着を予想する声は多い。そういった意味でも注目したいところだが…。
勝負鞍は東京12R? 熱視線を浴びる穴馬の激走なるか
そんな根岸Sが開催される東京競馬場の勝負鞍は他にも存在する。一部から熱視線を浴びている伏兵は、12Rに出走するエクセレントラン(セ6歳、美浦・大江原哲厩舎)。「オイシイ狙い目」といった声も浮上するなど、話題となっているようだ。
「皐月賞(G1)で2着に好走するなど『最強の1勝馬』と呼ばれ人気を博したタケミカヅチで知られる大江原調教師は、2月末で定年を迎えます。残された時間の中で『1頭でも心残りなく仕上げて引退したい』と思うのは当然ですが、先週の時点で今年未勝利と結果は残せていません。
そのような状況で、獲得賞金3330万円と管理馬の中で上位の本馬が出走するレースへの期待は高まるはず。関わるスタッフも気合いは入ると思いますし、過去に芝でも好走実績があるため十分にチャンスがありそうです。人気薄となりそうですし、オイシイ馬券になるかもしれませんね」(同)
一部で激走の可能性が囁かれているエクセレントラン。日曜の東京競馬場では、根岸Sと12R連続で波乱決着といった結末もあり得るのだろうか。どのようなレースを見せてくれるか楽しみだ。