武豊vs福永祐一「14年ぶり」真冬の小倉合戦が勃発!? レジェンドの貫録か、名手の有終の美か…記録と記憶を懸けた名勝負に注目

福永祐一騎手 撮影:Ruriko.I

「中京は初騎乗初勝利や、大きなケガもあったし、とても思い入れのある競馬場。きょうはかみしめながら、1日乗りました」

 2月末で引退を迎える福永祐一騎手にとっては、中京競馬場で最後の騎乗となった先週29日。シルクロードS(G3)こそキルロードで12着に敗れたが、1日3勝を挙げる大活躍をみせるなど、自身の「ラスト中京」に華を添えた。

 そんな福永騎手は今週末の4日、今度は小倉競馬場での最終騎乗を迎える。

 エイシンプレストンの北九州記念(G3)やメイショウボーラーの小倉2歳S(G3)など、福永騎手にとって小倉は何度も重賞を制した思い出の地でもある。先週末には「最後に顔見せというか小倉で乗るよ」と明かし、「夏は10年くらい滞在したり、思い入れのある競馬場だから。(師匠で元調教師の)北橋先生も来てくれるようなので楽しみにしている」と、最後の小倉騎乗へ向け胸の内を語った。

 自身が話した通り、夏の小倉参戦はこれまでも度々あったものの、冬の1、2月については実に2009年以来14年ぶり。先月から開催が始まって以降は女性騎手の活躍で賑わう小倉だが、福永騎手の「ラスト小倉」も相まって更なる盛り上がりは必至だろう。

 また、これに加勢するのが武豊騎手の存在だ。

武豊騎手 撮影:Ruriko.I

「実は武豊騎手も4日は小倉での騎乗を予定しています。福永騎手に合わせたからではなく、むしろ武豊騎手の方が先に決まっていたようです。重賞はないですし、これといった目玉の騎乗馬はいませんが、『何とか小倉で一回乗りたい』とエージェントに伝えたそうですよ。夏のローカル開催でも小倉で乗ることが多かったように、若い頃からたくさんいい思い出があるのでしょう」(競馬記者)

 ビッグレースこそないものの、福永騎手だけでなく武豊騎手も揃うとなれば、ローカルの小倉とはいえ多くの視線を集めることになりそう。また、武豊騎手は「4400勝」にあと1勝と迫っているだけに、記録にも記憶にも残る1日となるかもしれない。

「14年ぶり」真冬の小倉合戦が勃発!?

「先週は4400勝の偉業が持ち越しとなり、達成時に使うJRAのプラカードや記念の品、またジョッキー達が用意した道具も日の目を見ず。2週前の中京から先週には東京へ送られ、今度は小倉へ配達されました(笑)。

現時点でもある程度の有力馬は集まっているそうですし、トップジョッキーの多くが重賞のある東京や中京で騎乗するため、小倉なら達成する可能性は上がりそうです。東京などの主場で達成した方が大々的で華やかですが、たまたまいる福永騎手や多くの若手騎手の前で達成するのも悪くないような気もします」(別の競馬記者)

 ちなみに上記で挙げた14年前の冬、福永騎手の参戦時には武豊騎手も小倉で騎乗していた。二人の直接対決は5度あったが、いずれも武豊騎手が貫録の先着。メインの小倉大賞典(G3)では武豊騎手のヤマニンキングリーが2着、福永騎手のミヤビランベリが3着と揃って3着内に入るなど、両者ともに存在感を示している。

 福永騎手の「ラスト小倉」に加え、武豊騎手の「4400勝」まで懸かっている土曜の小倉開催。またしても武豊騎手が貫録をみせるのか、それとも福永騎手が有終の美を飾るのか、いずれにせよ目が離せない週末となりそうだ。

GJ 編集部

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