今村聖奈「戦意喪失」悟った最下位惨敗! 「あれは一度出してあげて欲しかった」オーナーは怒りの連闘策も視野

吉田隼人騎手

 12日に阪神競馬場で行われたフィリーズレビュー(G2)は、2番人気シングザットソングが優勝。抽選突破の幸運も味方につけて、新馬戦以来となる5か月ぶりの勝利で桜花賞(G1)の優先出走権を掴み取った。

「ここ2戦は馬が競馬に対してイヤイヤしていたので、ゲートからの発進も良くなく、その点厩舎サイド調教師と話をして今日はいいスタートが切れました」

 レース後、鞍上の吉田隼人騎手がそう振り返った通り、懸念されたスタートをしっかり決めて好位を取れたことも好結果に結びついたといえるだろう。

 一方で、スタートを決めることもできず、18着に惨敗したのがニシノトキメキ(牝3歳、栗東・北出成人厩舎)である。

 シングザットソングとは対照的に戦前はスタートに不安がなかったニシノトキメキ。ところが、この日はスタートでやや後手を踏むと、終始最後方を追走。直線でも全く見せ場をつくることができず、勝ち馬から2秒6差の最下位で入線した。

今村聖奈騎手

 単勝オッズは142.5倍の15番人気と下馬評は高くなかったが、鞍上が今村聖奈騎手ということもあって、注目していたファンも少なくなかったはず。そんなニシノトキメキの凡走はある意味必然だったのかもしれない。

 ファンファーレが鳴り、真っ先にゲートに入ったニシノトキメキだったが、これが悪夢の5分間の始まりだった。

今村聖奈騎手「戦意喪失」悟った最下位惨敗!

「5番ゲートのトウシンカーリンがゲート入りを嫌って、なかなか前に進もうとしませんでした。3歳の牝馬なので仕方がない面もありますが……。暴れ回った挙句、最終的に目隠しをされてゲートに収まったのですが、その間ニシノトキメキはゲート内で5分以上待たされたままでした。

他にもゲートインしていた馬がいれば、まだマシだったかもしれませんが、ゲート内で待たされていたのはニシノトキメキただ1頭。今村騎手がレース後に『(枠入りで待たされて)戦意喪失してしまいました』と話した通り、待たされている間に気持ちが切れてしまっていましたね。そんなニシノトキメキを見て、“ブチ切れた”人物もいたようです」(競馬誌ライター)

 それは勿論、ニシノトキメキの西山茂行オーナーだ。レース後、自身のTwitterに「あれは一度出してあげて欲しかった」と、愛馬がゲート内で待たされ続けたことに苦言を呈した。さらに「ブチ切れた馬主と調教師はファルコンステークスに登録してしまいました。馬の様子で連闘も」と続け、馬の状態次第では18日のファルコンS(G3)に連闘策で臨むことを示唆した。

 気になる馬の状態だが西山オーナーの「競馬していない」というツイートからも、レースでのダメージは最小限だった可能性が高い。実際にレースを見ても、今村騎手は無理をさせておらず、余力は残っている可能性も高そうだ。

 昨年12月からの3か月間ですでに4戦をこなしているニシノトキメキだけに、連闘策は慎重に判断されると思われるが、もしファルコンSに出てくるようなら今村騎手の(無理をさせなかった)判断がファインプレーになる可能性も十分ありそう。まずは、週半ばには下されるであろう陣営の出否判断を待ちたい。

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