武豊×金子真人「最強タッグ」結成でディープインパクトの再来!? 昨年のダービー馬マカヒキの妹がついに今週出陣も、その「名前」が……
先週の調教では、ヴィクトリアマイルに出走するアドマイヤリードに胸を借りて先着と能力の片鱗を見せました。ただ、血統と相まって人気が集まりそうですが、アドマイヤリードの調教に関しては、向こうがわざと抜かせない調整をしていたので過信は禁物。それでも時計も内容がありますし、体質の弱さをカバーできれば、既出走馬が相手でも初戦から期待できると思います」(競馬記者)
ポイントはダービーを勝ったマカヒキや、短距離重賞を2勝したウリウリがディープインパクト産駒であることに対して、こちらは父がキングカメハメハであることか。どちらも日本を代表する大種牡馬だが、血統構成が全く違うだけに未知の部分が大きいといえる。
また、ディープインパクトとキングカメハメハの両方で成功した繁殖牝馬が、意外にも少ないことも気掛かりだ。
無論、キングカメハメハがディープインパクトと配合できないサンデー系の繁殖と配合することが多いという事実もある。だが、代表的な成功例はルーラーシップ(父キングカメハメハ、クイーンエリザベス2世C(G1))とグルヴェイグ(父ディープインパクト、マーメイドS(G3))を輩出した名牝エアグルーヴ程度しか見当たらないことも事実だ。
例えば2008年にロードカナロアを輩出したレディブラッサムは、2012年にディープインパクトと配合されたが2戦0勝で引退してしまっている。この配合は数多くの成功例を出しているディープインパクト×ストームキャットの黄金配合だっただけに気になる結果だ。3冠牝馬アパパネの母ソルティビッドにも、後にディープインパクトが配合されたが未勝利のまま引退している。
無論、共に極めて優れた種牡馬だけに”たまたま”ということも考え得るが、大種牡馬で産駒の絶対数が多い分、共通する成功例が少ないのは気になるところだ。