「傘マーク」濃厚の高松宮記念(G1)に大波乱の再現サイン!? 人気のナムラクレア、アグリは脱落…「条件一致」の穴馬たちに激走の予感
土曜深夜にドバイワールドカップデーが終了すると、翌日には日曜の開催が待っている今週末。2月のフェブラリーSに続く今年2番目のG1は、桶狭間のスプリント決戦・高松宮記念(G1)だ。
かつてのロードカナロアのような絶対王者を欠く近年の短距離路線は、どの馬が勝っても驚けない混戦模様。近3年でも2020年のモズスーパーフレアは9番人気で優勝(2位入線から繰り上がり)、21年のダノンスマッシュは2番人気だったが、昨年のナランフレグは8番人気で大金星を挙げた。同馬は連覇の懸かる今年も出走を予定している。
ただでさえ混戦の上に気象庁の発表によると、週末の天気は下り坂。中京競馬場付近では土曜から降雨があるようで、日曜も同地方は降水確率80%となっている。このままだと良馬場での開催は期待しにくいか。
そこで思い出されるのは、実は近3年の高松宮記念がいずれも重馬場での開催だったことだ。場合によっては今年で4年連続となる可能性もあるだろう。
また、予想をするにあたって今年の中京競馬場の馬場状態も見逃せない。対象となる芝1200m戦は今年に入ってまだ6レースと少ないが、すべての勝ち馬は中団もしくは好位から抜け出していたように先行有利な馬場状態の良さも気になる。これを踏まえると、高松宮記念でも後ろから行く脚質の馬は、割り引いた方がよさそうだ。
さらにもうひとつ言えそうなのは、内枠の馬が他を圧倒していることである。例外となった1レースこそ13番ながら、残りは2番が3頭、4番が1頭、6番が1頭の内訳。馬番的にも一桁番台が望ましいといえる。
昨年の高松宮記念は1番人気のレシステンシアが重馬場で前半3Fを33秒4と暴走気味の怪ラップで飛ばしながらも、上位に食い込んだのはいずれも内から脚を伸ばした馬。馬場状態の悪化が見込まれる今年も同様の展開になる可能性も高い。
「条件一致」の穴馬たちに激走の予感
以上を基に好走を期待できそうな馬をピックアップしてみたところ、3番キルロード、4番ダディーズビビッド、5番メイケイエール、7番ヴェントヴォーチェ辺りが条件に合いそうだ。
逆に人気を集めそうな11番ピクシーナイト、12番アグリ、14番トウシンマカオ、15番ナムラクレア、18番ウインマーベルは外枠に入ったことが大きな割引材料。下り坂の天候だけなら許容できたものの、これだけ内枠有利な傾向ではやはり手が出しにくい。
ただ、それとは別に気付いたことがあるとすれば、昨年掲示板に載った5頭すべてが、今年内に入っていることである。前走で後ろから競馬をしていたトゥラヴェスーラ、ナランフレグ、ロータスランドも内枠を引けたなら押さえておきたい。
いっそのこと昨年の5着以内をそのまま狙う手もありかもしれない。