川田将雅がドバイワールドC(G1)で見せた意外な姿。リーディングジョッキー獲得後の変化が話題に

川田将雅騎手

 昨年のリーディングジョッキー川田将雅騎手は、いつも冷静でクールなイメージがある。レースに勝利しても大きく喜ぶことはせず、勝利騎手インタビューでも冷静に、時に厳しい表情で応えることもしばしばあったりする。

『netkeiba.com』の自身の連載コラムで「俺、30を境に、全く笑わなくなっているな」と語っている通り、一時は競馬ファンの間でも「川田=怖い」という印象が定着してしまった。

 しかし、同コラム内で「機械(サイボーグ化)ではなく人に戻ろう」と決心を打ち明けており、最近は以前ほど怖いというイメージがなくなった印象だ。別人のように変わったわけではないが、それでも川田騎手にとっては大きな改革だったに違いない。

 だが、そんなクールというイメージを大きく覆すシーンを見られるのが、海外遠征した川田騎手の姿だ。

日本の競馬ファンからも驚きの声が続々…

「日本のリーディングジョッキーとしても、とても重たい仕事と思っていました。馬とともに日本の騎手も世界レベルだと示すことができて誇りに思います」

 先週開催されたドバイワールドC(G1)の勝利騎手インタビューだ。日本競馬にとって歴史的な勝利を挙げた川田騎手は、現地のインタビュアーに対して「英語があまり得意ではない」とはにかみながらも、流暢な英語でインタビューに対応した。

 その表情は、日本ではまず見られないほどの素直な笑顔。加えて、インタビューの最後には「日本の皆さん、ありがとうございました!」と左手を高々と挙げるガッツポーズと満面の笑顔で喜びを露わにしていた。

 この川田騎手の姿にはレースを見守っていた日本の競馬ファンからも「川田が笑ってる!」「笑顔がいい」「川田がガッツポーズ!?」と驚きの声が続々……。中には日本でも「こんな感じだといいのにね」といった声もあった。

「普段あまり見られない川田騎手の姿というと、一昨年にラヴズオンリーユーで米ブリーダーズCフィリー&メアターフ(G1)を制した時も印象的でしたね。川田騎手自身もブリーダーズCに強い思い入れがあったそうで、日本では見られないほど喜びの感情を露わにしていましたし、感極まって言葉を詰まらせるシーンも。

しまいには報道陣に頼まれて、両手でハートマークを作るポーズを決めるなど、日本ではまず見られない貴重な姿があったそうです」(競馬記者)

 2020年のホープフルS(G1)をダノンザキッドで勝利した際は、師匠である安田隆行調教師の管理馬で初めてG1を勝てたこともあって「やっと恩返しができた」と大粒の涙が溢れていた。

 また、競馬場でのファンイベントや競馬番組に出演した際も、普段はあまり見せない笑顔で対応している。競馬ファンからも「笑ってた方がいい」と川田騎手の貴重な笑顔に癒されているファンも少なくないようだ。

 普段はストイックな姿勢で競馬に向き合っている川田騎手だが、時に見せる感情的な姿は多くのファンの胸を打ち、川田騎手が人気・実力共に日本のトップジョッキーに君臨している理由の一つになっている。

 昨年、目標としていたリーディングジョッキーを手にした後、自身が出演した競馬番組のインタビューでは「肩の荷が下りた」と安堵の表情を浮かべた。リーディングジョッキーを獲るという重圧が、どれだけ大変だったのかを物語るコメントだ。そして今年は、ようやくプレッシャーから解放された精神的な余裕さえ伺える。

 レースでは、有力馬に騎乗する機会が多い川田騎手。リーディングジョッキーの重圧から解放された今なら、さらに笑顔を見られるシーンが増えそうだ。

GJ 編集部

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