「私、騎手と結婚したんです」あの大物ジョッキーの夫人とまさかの再会…最も強烈な天皇賞・春から7年、今年も大的中で良い思い出に!【東大式必勝馬券予想】

 先週土曜は新装された京都競馬場を3年ぶりに訪れた。武豊騎手が「世界最高の競馬場」と絶賛した通り、馬場もスタンドも素晴らしい。第1Rは、その武豊の複勝を手堅く頂き、幸先の良いスタートとなった。

 そして今週末は、そのシン・京都で第167回天皇賞・春(G1)だ。

 初めて生で観たのは、今から54年前の1969年。元祖“怪物”タケシバオーが前年の皐月賞馬マーチス、菊花賞馬アサカオーを全く相手にせず快勝。同馬はその3走前にダートの1700メートル戦をレコードで大差の圧勝、天皇賞直後に不良のジュライS(中山・芝1800メートル)を酷量65キロを背負い優勝、さらに2走後は1200メートルの英国フェア記念(現スプリンターズS)もレコード勝ちし、獲得賞金もJRA初の1億円超え。人智を超えたまさに“怪物”だった。

 最も強烈な記憶は7年前の2016年。特A指定席のロビーで佇んでいると貴賓室から「尼崎さん、お久しぶりです」の声が……。

 振り返ると私の番組でお天気お姉さんをやっていたグラドルが、その8年前と変わらぬ美貌で微笑んでいた! 「な、なんで、ここにいるの?」「私、騎手と結婚したんです」。芸能界を引退し、故郷・京都に帰ったと風の便りに聞いてはいたが、そりゃ魂消ましたよ。

 夫君は天皇賞には乗っていなかったが、翌年の皐月賞をアルアインでG1初制覇、2020年にはデアリングタクトで牝馬3冠を達成。私生活でも2児に恵まれ幸福そのもの。私も生涯忘れ得ぬ幸せな再会となった。

 レースの方は、私の席が北島三郎さんの斜め前。キタサンブラックとカレンミロティックが鼻面を揃えてゴールするのだが、御大は愛馬の勝利に確信が持てず「どっち?どっち?」と周りに聞きまわっていた。

 私は動体視力には自信があったので「絶対、大丈夫です」。すぐ電光掲示板にキタサンの1が灯り、サブちゃん、満面の笑顔で誰彼かまわず握手をしまくり、その力強い拳も一生の思い出である。

 この辺で「東大馬券王の大よそー」に移ろう。

 この10年で連覇が前述キタサン、フェノーメノ、フィエールマンと3頭もいる。ここは素直になろう。前年の同レースを7馬身差でぶっちぎったタイトルホルダーの首位は不動!

 2着も去年の菊花賞馬アスクビクターモアで良さそうなのだが、ちょっと待った! 強い馬が2頭抜けている場合、片方は来ないというのが東大競馬の鉄板法則。痛いほど思い知らされたのがメジロマックイーンとトウカイテイオーの2強対決と騒がれた1992年だ。

 年長の前年天皇賞馬(単勝2.2倍)に、前年2冠馬(単勝1.5倍)は長距離適性の差か全く歯が立たず直線でズルズル後退……。2着に突っ込んだのはダート8勝馬カミノクレッセ。そして前述キタサンBの2着カレンミロティックは、その前年にも10番人気でゴールドシップの3着に来て2年連続で3連単20万馬券を演出している。

「無欲のコバンザメ走法」……今回は菊も有馬も前走阪神大賞典も2着のボルドグフーシュに、その匂いプンプンだ。

 結論。タイトルホルダー1着固定の3連単で2、3着もボルドグに厚く。昨年騎手を振り落としゴール後ひっくり返るも、目下連勝中のクセ馬シルヴァーソニックが特注。他の相手も3000メートル阪神大賞典快勝のジャスティンパレス、3年続複勝圏のシュヴァルグランっぽい2年連続2着ディープボンドに絞ろう。

 シン・京都のシン・天皇賞も大的中で一生の思い出に加えたい。

尼崎昇

初めて見たダービー馬はタニノハローモア。伝説的な名馬の走りをリアルタイムで見てきた筋金入りの競馬通は「当たって儲かる予想」がモットー。過去に東京大学で競馬研部長をつとめ、スポーツ新聞やラジオ解説を担当した勝負師の素顔は「隣の晩ごはん」や「おもいッきりテレビ」などの大ヒット番組を手掛けたキー局の元敏腕プロデューサー。德光和夫、草野仁ら競馬界の著名人との親交もあり、競馬談義を繰り広げる仲である。

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