「新」京都だから怖いタイトルホルダーの死角! レコードから5秒も遅い「珍決着」で大波乱…11年前、「改修直後」の中京競馬場で起こったこと
30日に開催される今年の天皇賞・春(G1)には、今年も好メンバーが集った印象だ。
中心は、昨年7馬身差で圧勝して連覇の懸かるタイトルホルダーに間違いないだろうが、菊花賞(G1)の5馬身差、そして前走・日経賞(G2)の8馬身差など、ド派手な勝ち方をすることでも注目を集めている。
だが、これだけの大差をつけるなら本来は絶対的な王者であるはず。だが、有馬記念(G1)では2年連続で馬券圏外に沈むなど、意外な脆さがあることには注意すべきだろう。
当然、ライバルたちにも付け入るスキがあり、特に昨年の菊花賞の1、2、3着アスクビクターモア、ボルドグフーシュ、ジャスティンパレスの3頭は4着馬を5馬身以上ちぎっていたこともあって、若い力による世代交代が起こっても不思議ではない。
そして何よりも、今年の天皇賞・春の大きな鍵を握るのが、グランドオープンされたばかりの京都競馬場に他ならない。
2020年から続いた大規模改修がようやく完了。先週から開催が始まり、新しく生まれ変わった新スタンドやパドックが注目を集めているが、馬券をたしなむ競馬ファンにとって最も気になるのは、やはり「馬場コンディション」だろう。
外回りコースを使用する際に、内回りとの合流地点に柵が設けられるようになったものの、コース形態自体に大きな変化はない。だが、JRAから「芝、ダート共に全面すべて入れ替え作業を行った」と発表がある以上、グランドオープンされた京都競馬場の馬場は「まったく別物」と考えた方がいいだろう。
実際に先週の競馬では、過去の京都競馬のデータを基に馬券を買ったファンもいたようだが、その多くが阿鼻叫喚の結果だったようだ。SNSなどでは頻繁に“新・京都”の意見交換が行われているのを目にした人もいるかもしれない。つまり、今の京都競馬は如何に早く新しい傾向を把握するかが大きな勝負の分かれ目となるのだ。
ちなみに11年前、今の京都と似たような状況になったのが中京競馬場だ。
大規模な改修工事を終えて、2012年の3月にグランドオープンした中京競馬場。最後の直線に坂が設けられるなど、レース傾向にも大きな変化があった影響で開催初日の1番人気はわずか2勝。中京競馬場グランドオープン記念と銘打たれたメインレースでは10番人気エアティアーモが勝利し、三連単22万1900円の大荒れだった。
また、翌日行われた中日新聞杯(G3)でも6番人気のスマートギアと9番人気のダンツホウテイがワンツーという波乱の結果。1番人気のダノンバラードが辛うじてハナ差で3着を確保したおかげで三連単は5万4410円に留まったが、あわや2日連続の大波乱となるところだった。
その上で「勝ち時計にも注目してもらいたい」と話すのは、当時を知る競馬情報サイト『うまマル!』の関係者だ。
「大規模改修を終えた中京競馬場になって初めて芝2000mでレースが行われたため、中日新聞杯の勝ち時計2:02.2(良馬場)は『基準タイム(当時)』となっています。
普通に考えれば、開幕したばかりの超良好な芝だけに高速決着になってもおかしくなかったですし、当時の予想家や識者の中には、そう予想した方も少なくなかったそうです」(うまマル!関係者)
だが、蓋を開けてみれば勝ち時計2:02.2は、良馬場だったにもかかわらず、中日新聞杯が芝2000mで行われるようになった2006年以降で最も遅い時計。現在の中京・芝2000mのレコード1:57.2からは、5秒も遅い決着になった。
「このような特殊な決着になった要因は様々ですが、やはりジョッキーが慎重に乗った影響は小さくないでしょうね。当時の現場からは『どこの進路が伸びやすいのか、まだわからない』『まだ仕掛け所を掴めていないので、周囲の様子を見ながら探り探りで』といった関係者の声もあったそうです」(同関係者)
ちなみにこのレースを勝ったのは、当時4年目の若手だった松山弘平騎手。今となってはトップジョッキーの1人に出世した騎手だが、実はこれが重賞初制覇だった。もしかしたらキャリアが浅く、以前の中京にあまり先入観がなかった分、思い切って乗れたことが勝利につながったのかもしれない。
これらは11年前の中京競馬場の話だが、同じようにリニューアルを迎えた京都競馬場でも、「グランドオープンならではの事情」でレースの結果が左右されることは、十二分に考慮しなければならないことだろう。
しかし、我々のような一般の競馬ファンが、改修工事の詳細や、現場のジョッキーら関係者の“生の声”を入手することは限りなく困難を極めると言わざるを得えない。「そんなの馬券を買う人は皆、同じじゃないか」という声が聞こえてきそうだが、実はそうではない。
何故なら、馬券を買っている人々の中には騎手や調教師、馬主を始めとした関係者と直接やり取りできる情報ルートを持った「馬券のプロ」が存在しているからだ。
特に今回取材した『うまマル!』のような業界トップクラスの競馬情報サイトは、JRAが一般には公開していない改修工事の詳細や、実際に新しい京都競馬場を経験した関係者らの声を自在に入手できる情報網を所有している。
馬券とは、結局のところ如何に「的中に直接繋がる重大な情報を把握しているか」という情報戦なのだが、こういった情報やデータが限られているグランドオープン直後では、一般的な競馬ファンと『うまマル!』のようなプロ集団との情報量の差が、平常以上に大きく開いてしまう。
簡単に言えば、情報が限られた「当てずっぽうの人」と豊富な情報を基に「確信している人」が同じレースで馬券勝負しているようなものだ。結果は、見るまでもない。
情報が不足しているという事実は、先週の京都で馬券を買った人の多くが感じたことだろう。特にデータ派の苦戦は必至で、中には「しばらく様子を見よう」と思っている人もいるはずだ。
そこで今回は特別に『うまマル!』の関係者から、今回のリニューアル工事について「馬場がどう変わったのか」を聞いてみた。
「今回の京都競馬場のコースは芝、ダート共に全面入れ替え作業が行われましたが、注目したいのは、やはり芝ですね。馬場造園課の方の話では、野芝をベースにイタリアンライグラスという洋芝をオーバーシードする手法は東京競馬場などと共通しているそうです。
野芝は昨年7月に張り替えが終了。10月下旬にはイタリアンライグラスでオーバーシードが行われ、クッション性確保のためエアレーション作業およびシャタリング作業も行われています。
また、その芝の下は50センチの砂や肥沃土、水捌けのための目の粗い石、土壌を安定させるための砂利、染みた水をコースの外に運ぶための暗渠管(地下パイプ)が層を作っており、○○は抜群に良くなっているとか。コースの中央がわずかに盛り上がっている仕様のため○○から乾きやすいという傾向があります。これらと先週の結果を踏まえると、今後ますます○○馬が有利になるでしょう」(同関係者)※一部、情報非公開のため伏字になっている箇所があります。
今回取材に応じてくれた『うまマル!』は、昨年スタートしたばかりの新しい競馬情報サイトだが、携わっている関係者は長く競馬界に精通してきた実力派ばかり。情報精査に携わる人員数と精査費用は業界トップクラスの規模であり、最先端の予想法と他の追随を許さない関係者情報から業界最高純度の精査体制と称されているそうだ。
そんな業界トップクラスの『うまマル!』だが、驚くことに今週末の天皇賞・春において「買い目を無料提供する」という。あくまでサイトに登録した新規会員限定だそうだが、グランドオープン明けの初G1という特殊なチャンスを逃す手はないだろう。なお、登録費、年会費などのランニングコストは一切不要のようだ。
あえてグランドオープン2週目の提供となったのは当然、1週目を検証して完全に傾向の把握が完了したからに他ならない。無料の情報というと一見、ハズレても良いくらいの手軽な情報と思いがちだが『うまマル!』は、そもそも「確信がなければ情報提供を行わない」というスタンスで、誕生からわずか1年で業界トップクラスまで上り詰めた。
当たり前の話だが天皇賞・春が行われる芝3200mのコースは、グランドオープン後では初使用となり、どのジョッキーにとっても未知数だ。しかし、結果が見えないからこそ、プロが持つ独自の情報が大きなアドバンテージになる。これまで数々の大勝ちを実現してきた『うまマル!』の力を体感するには、まさに絶好の機会と言えるだろう。
※本稿はPR記事です。