「ダメヤンがおったのよ、エエヤンの上に」田原成貴氏がバッサリ! 戸崎圭太を「惑わせた」NHKマイルC(G1)直前の成功体験

戸崎圭太騎手 撮影:Ruriko.I

 7日に行われたNHKマイルC(G1)は9番人気のシャンパンカラーが最後の直線を4角13番手から豪快に追い込んで優勝。2着3着には、さらに後ろにいた8番人気のウンブライルと3番人気のオオバンブルマイが入り、人気薄の食い込んだ三連単の払戻は、26万760円の高配当となった。

 その一方で1番人気に推されたカルロヴェローチェは中団からじわじわと脚を伸ばしたものの掲示板確保の5着が精いっぱい。差のない2番人気に支持されたエエヤン(牡3歳、美浦・伊藤大士厩舎)もまた、直線で前が詰まる消化不良の競馬で9着に敗れた。

「カルロヴェローチェに関しては、D.レーン騎手が馬場を気にしていたとコメントしていたように、渋った馬場の影響が少なからずあったかもしれません。

これに対し、エエヤンの騎乗はもったいなかったですね。五分のスタートを切り、序盤は中団やや後方の位置取り。ところが肝心の勝負どころでスムーズな進路取りができなかったことには、戸崎圭太騎手も『そこでエネルギーを消耗してしまった』とコメントを残しています。

それに加えて、朝から断続的に降っていた雨のせいで内目の馬場もかなり重くなっていたようです。内に進路を取った戸崎騎手ですが、もしかすると1つ前の10RメトロポリタンS(L)の騎乗も影響していたかもしれません」(競馬誌ライター)

 NHKマイルCの約40分前に行われたメトロポリタンSに戸崎騎手は、9番人気の伏兵グランオフィシエとのコンビで臨んでいた。このときの東京芝はすでに稍重と発表されていたが、戸崎騎手は道中インの好位を進み、直線でも最内を伸びて優勝。スローペースも手伝って、まだ内が伸びることを自ら証明するレースとなった。

 ところが、直後のNHKマイルCは道中の流れもかなり速くなり、結果的に外を通った追い込み馬による決着。同じ稍重でも、1000m通過が63秒5の超スローと、序盤から淀みのない流れでハイペースとなったNHKマイルCとでは勝手も違ったか。こちらについては、戸崎騎手も直前の“成功体験”に惑わされた部分が少なからずあったはずだ。

「ダメヤンがおったのよ、エエヤンの上に」田原成貴氏がバッサリ!

 そんな戸崎騎手とエエヤンを高く評価し、本命に挙げていた人物がいる。それが『東京スポーツ』に所属する元JRA騎手の田原成貴氏だ。

 レース後の7日夕方にYouTube『東スポレースチャンネル』で生配信されたのは田原氏によるNHKマイルC“反省会”。同チャンネルに動画がアップロードされているので、まだの人はぜひご覧いただきたい。

 元騎手の視点でレース回顧を行った田原氏だが、配信開始から30分ほど経過したところで、あの“一発芸”が始まった。

「田原氏のいわゆるイタコ芸ですね(笑)。G1の時はほぼ毎週、出走馬から1頭が田原氏に降臨し、その心中を代弁するという設定です。今週は同氏が本命にしていたエエヤンが降臨すると、愚痴を吐きまくる展開になりました……」(同)

「エエヤンでないヤツがおったのよ」「ダメヤンがおったのよ、エエヤンの上に」と、いきなりエンジン全開で戸崎騎手の進路取りにダメ出しをした田原氏。「スムーズだったらシャンパン(シャンパンカラー)にも、オオバン(オオバンブルマイ)にも、ウンちゃん(ウンブライル)にもウンともスンとも言わせなかったよ」と、鞍上次第では上位争いも可能だったという見解を示した。

 また戸崎騎手がNHKマイルC前後の10Rと12Rを好騎乗で勝っていたことを振られると、「だから余計腹立ったんや」「俺の時突き抜けないで……腹立ってくるよな」と怒りの叫びをぶつけた。

 もはや恒例となった田原氏によるイタコ芸はいつも以上に毒づいた展開で、視聴していたファンも大盛り上がり。「そこまで言わんでもエエヤン」とツッコミを入れたくなるほど暴走気味の“神回”となった。

GJ 編集部

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