函館スプリントS(G3)「歴史は繰り返す」は迷わず買い! 実力No1トウシンマカオより美味そうな「あの3歳牝馬」で函館グルメを舌鼓!【東大式必勝馬券予想】

 春のG1戦線も25日の宝塚記念を残すのみ。ここらで一服、とばかりに函館が開幕する。

 この函館競馬場、1896年開場と日本一の歴史を持つばかりでなく、“日本一旅情にあふれた”競馬場でもある。スタンドから海(津軽海峡)が見えるのは有名だが、車で10分圏に五稜郭やトラピスチヌ修道院などの観光名所が立ち並び、おまけに名湯・湯の川温泉一帯で場内には「馬温泉所」まである。

 私のおすすめコースは土曜最終の新幹線で新青森へ、津軽海峡フェリーでイカ釣りの漁火を眺めながら早朝に函館港着。JR駅前の朝市で旬のウニ丼に舌鼓を打ち、函館市電で10分の終点・谷地頭温泉へ。旅の疲れを朝湯で癒した後は再び市電で、乗り換えなしの競馬場前駅へ向かえば、目の前は函館競馬場。しかも、まだ1レースに間に合う時間。帰りも空港は車で15分、最終便まで2時間以上観光&グルメを楽しめる。チケットが安い6月中の旅立ちがとってもお得だ。

 そんな函館競馬場で11日(日)は重賞「函館スプリントステークス」が行われる。1994年創設で、今年は第30回。3歳が古馬に混じる2週目の開催で、昨年は桜花賞3着のナムラクレアが1番人気で堂々勝利した。

 思い出に残るのは第15回、2008年に勝ったキンンシャサノキセキだ。当時珍しかった南半球(オーストラリア)生まれで、父はシャトル種牡馬のフジキセキ。北半球産より生まれが半年遅いハンデをものともせず新馬・特別を連勝するも、期待のNHKマイルCは3着。だが、倦まず弛まずレースに挑み5歳でスプリント転向、高松宮杯(現・高松宮記念)2着の勢いでこの函館SSに駒を進める。

 キンシャサノキセキはスタートから好位の3番手を確保、直線で逃げるゴスホークケンとウエスタンビーナスを楽に交わすと独走。トウショウカレッジにゴール前迫られるもクビ差凌ぎ重賞初勝利となった。

 その後も「無事これ名馬」を地で行く走りぶりで7歳春の高松宮記念でG1初制覇、翌年も8歳で連覇し引退。今でもJRAの平地G1勝利最高齢記録(タイ)である。生涯成績31戦12勝、獲得賞金約8億円。種牡馬としても23頭の重賞勝ち馬を輩出。人生のお手本にしたい南半球産の遅れてやってきた名馬である。

 ここらで「東大馬券王の大よそー」に移ろう。

 そのキンシャサの娘、リバーラが登録してきた。前走フィリーズRは12着ながら3番人気、重賞ファンタジーSの勝ち馬。3歳牝馬は52キロで出場でき、ここ10年でも前述ナムラクレアをはじめ3頭が勝っているので侮れない1頭である。

 本命は同じ3歳牝馬のブトンドール。桜花賞9着だが、6年前の勝ち馬ジューヌエコールと同じ着順。しかも同コース同距離の重賞・函館2歳Sの勝ち馬。“東大式鉄則”「歴史は繰り返す」迷わず買いだ!

 そういう意味では桜花賞17着は7年前のソルヴェイグと同じ、1200mは初距離だがムーンプローブにも食指は動く。東大式鉄則“距離を詰めた牝馬は走る!”。

 連下候補筆頭は、昨年2着のジュビリーヘッド。近2走不振も函館は3戦すべて2着。札幌での勝利もあり、“東大式鉄則”「とにかく洋芝巧者を狙え」。古い話だが函館記念を3連覇したエリモハリアーの例もある。

 結論、3連単1着ブトンドール、2(3)着ジュビリーH2頭流しで手広く。押さえにリバーラ・ムーンPの3歳牝馬と古馬の実力No1トウシンマカオ1着でブトン2(3)着の3連単フォーメーション。

 ズバリ現地で当て、タダで函館旅情を楽しもう。旅行代の目標金額は4万円だ。

尼崎昇

初めて見たダービー馬はタニノハローモア。伝説的な名馬の走りをリアルタイムで見てきた筋金入りの競馬通は「当たって儲かる予想」がモットー。過去に東京大学で競馬研部長をつとめ、スポーツ新聞やラジオ解説を担当した勝負師の素顔は「隣の晩ごはん」や「おもいッきりテレビ」などの大ヒット番組を手掛けたキー局の元敏腕プロデューサー。德光和夫、草野仁ら競馬界の著名人との親交もあり、競馬談義を繰り広げる仲である。

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