JRA通算1000勝リーチから「52連敗」…足踏みの三浦皇成に“特別なレース”が背中押す? メモリアル達成の期待が懸かる「大一番」とは
11日に東京競馬場で行われたエプソムC(G3)は、後方からレースを進めた1番人気ジャスティンカフェが大外一気を決めて優勝。7度目の重賞挑戦にして待望の初タイトルを手にした。
勝利に導いた横山和生騎手は今回がテン乗りだったものの、「ずっとレースを見ていましたし、事前に追い切りも乗せていただいていたので何も不安はありませんでした」とレース後に実に頼もしいコメントを残してくれた。今後もマイル~中距離の重賞を盛り上げてくれる1頭となるに違いない。
その一方で、このレースに同じくテン乗りのヤマニンサルバムと挑み、9番人気6着に敗れたのが三浦皇成騎手だ。JRA通算1000勝のメモリアルVに期待する声が多かった中、先週末の東京で計13鞍に騎乗したものの全敗。またしても記録達成は持ち越しとなってしまった。
現役で通算1000勝を達成しているジョッキーは、武豊騎手や川田将雅騎手、C.ルメール騎手など21名いる。かつてはJRA通算1000勝をクリアしたジョッキーには調教師の1次試験免除の特例措置があったように、大記録であることに間違いない。
2008年の騎手デビューから今年でキャリア16年目を迎えている三浦騎手は、デビュー当初「ポスト武豊」などと言われていた若手のホープだ。JRA・G1未勝利であることはやや意外だが、2019年には年間102勝をマーク。毎年コンスタントに勝ち星を積み重ね、先月13日についに節目の通算1000勝にリーチをかけた。
だが、そこから丸1ヶ月白星に恵まれず、気づけばまさかの52連敗……。そのうち1番人気には6回も騎乗する機会があっただけに、ここまで連敗が続くと少々深刻かもしれない。
「先週土曜の東京8Rは、単勝1.7倍の断然人気に推されたハリケーンリッジに騎乗することもあり、記録達成の大チャンスでしたが、レースは最後の直線で後れを取って3着。ネットの掲示板やSNSなどでは、記録達成を心待ちにしていたファンから落胆する声も見られました」(競馬誌ライター)
勿論、三浦騎手も勝利を掴むために最善の騎乗を心掛けていることは間違いないだろうが、ここまで足踏みが続くことになるとは、本人も想定していなかったかもしれない。
足踏みの三浦皇成騎手に“特別なレース”が背中押す?
その一方で今週末に東京で開催されるレースの中に、一部ファンが三浦騎手のメモリアルV達成に大きな期待を寄せているレースがあるようだ。
それは17日に行われる東京9R三浦特別(2勝クラス)だ。
出馬確定前のタイミングということもあり、まだ三浦騎手が3場開催のどこでどの馬に騎乗するかは分からないものの、本レースには同騎手がここ6戦手綱を取り続けているエルパソ(牡4歳、美浦・武井亮厩舎)がエントリー。同馬は2走前にこのクラスで3着に好走しているだけに、もし騎乗するようならチャンスは十分だろう。
これに気付いた一部のファンからは「ここまできたら三浦特別でメモリアルVだ」など、同じ名前に期待する声も出始めた。
それ以前のレースで節目の記録を飾ってくれることに越したことはないが、今週末こそは連敗ストップで歓喜のコメントが聞けることに期待だ。