武豊とエアスピネルは何故マイルで勝てないのか? 大目標・安田記念(G1)に向け「追い詰められた陣営」によって失われた最大の武器
それどころか逆に高い自在性と操縦性で、つまりは競馬の上手さで強力なライバルたちと渡り合っていたはずだ。
そんなエアスピネルが今や、マイルでさえ引っ掛かる馬と化した。それは本馬にとって「最大の武器」を失ったのではないだろうか。一体、何があったのだろうか。
思えば、エアスピネルが初めてレース中に大きく引っ掛かったのは、昨年の菊花賞(G1)が初めてだったように思える。武豊騎手も「掛かったね。1周目からずっとかんでいて2周目の向正面でも行きたがった」と気性面に敗因を求めている。
当初はさすがに「距離が長すぎたため」と考えられていたが、果たしてそれだけだろうか。下記をご覧いただきたい。
上記は昨年の皐月賞から、今年の安田記念までのエアスピネルの「1週前追い切り」並びに「最終追い切り」のタイムだ。なお、本馬は基本的に栗東坂路で追い切られ、時計を比較するために坂路のみを掲載している。