デムーロ騎手の「鬱憤」が爆発寸前!? 最大のライバル・ルメール騎手の「大記録阻止」へ完璧にKOされた「あの時」の雪辱を果たす!
「あの時」は、まさに完敗だった……最後には立っていることもできず机に突っ伏し、ノックアウトの恥辱にまみれた。最終的には今年の天皇賞・春のイベントで、ファンの前に晒されてしまったドッキリ企画。その被害者がデムーロ騎手であり、仕掛け人の”主犯”がルメール騎手だったのだ。
最終的に「ドッキリ大成功」というプレートを掲げ、満面の笑みで表れたルメール騎手に対して、恥ずかしさのあまりシャツをまくり上げて顔を覆うしかなったデムーロ騎手。あれからまだ数カ月、あの時の屈辱を忘れているはずがない。そんなデムーロ騎手からすれば、今週の安田記念はまさに”復讐”を遂げる絶好の機会である。
さらにデムーロ騎手にとって燃える要素が、あの因縁のライバルの来日だ。
「モレイラのことはよく知っている。確かに、彼は上手い騎手だね。 でも、あの時の彼は、良い馬ばかり乗っていた。 騎乗馬に恵まれたと思うよ。 それより、まったく人気のない馬を2着に持ってきたユタカ(武豊)さんの方が、技術的には上だった」
昨年のワールドオールスタージョッキーズ(WASJ)でのことだった。前年に優勝していたモレイラ騎手について、デムーロ騎手は「騎乗馬に恵まれた」と一刀両断。実はデムーロ騎手はJRAの所属騎手として来日する以前は香港で騎乗しており、その時にもモレイラ騎手に苦杯を舐めさせられ続けた間柄なのだ。
あの時も「香港ではモレイラがずっと成績のいい馬に乗っている中、僕は人気のない馬ばかりに乗っていたからね」と対抗心を燃やしていたデムーロ騎手。このままなら、単なる”負け犬の遠吠え”のようなものだが、昨年のWASJではデムーロ騎手が大爆発。優勝候補のモレイラ騎手を完封し、見事に初優勝を飾っている。