作曲者も“謝罪”した「プペペポピー」、函館記念(G3)生ファンファーレに称賛の嵐…平穏決着は必然だった!?

撮影:Ruriko.I

 16日、今年の函館開催最終日に行われた函館記念(G3)は、C.ルメール騎手騎乗の1番人気ローシャムパーク(牡4歳、美浦・田中博康厩舎)が優勝。2着に4番人気ルビーカサブランカ、3着に2番人気ブローザホーンが入り、三連複配当は4210円の平穏決着となった。

 2着から5着が同タイムの大接戦となったレースを0秒4差で勝ち切ったローシャムパーク。4角7番手から早め先頭に立って、最後は後続を突き放すという圧巻のレースぶりは上の舞台でのさらなる活躍を予感させるものだった。

 そんなローシャムパークの勝ちっぷりには1万4000人の大観衆もゴール前で大盛り上がり。「お客さんの応援でゴールまで頑張ってくれました」というルメール騎手の言葉からもファンの大声援がローシャムパークを後押しした部分もあっただろう。

 大盛況のうちに終わった函館記念だが、レース前の盛り上げに一役買ったのが陸上自衛隊第11音楽隊である。

生ファンファーレに称賛の嵐…

「同音楽隊は今年の函館記念の生ファンファーレを担当しました。熱心な競馬ファンならご存じかと思いますが、北海道開催(函館・札幌)の重賞ファンファーレは演奏が非常に難しいことで知られています。

ところが、今年の第11音楽隊はほぼ音程を外すことなく、生ファンファーレとしては完璧に近い出来。場内だけでなく、SNS上でも拍手喝采を浴びていました」(競馬誌ライター)

 レースが終了した頃にはSNS上で「プペペポピー」というワードがトレンド入り。これは北海道の重賞ファンファーレを指すスラングのようなものだ。ここ数年は、このワードのトレンド入りが夏の風物詩になりつつある。

「昨夏の札幌記念(G2)でも『プペペポピー』がトレンド入りしました。そのときは、ファンファーレを作曲した鷺巣詩郎氏が、自身のTwitterに『やっかいな譜面で…ホントごめんね』とつぶやいたことも大きな話題になりましたね。

作曲者自らが認めるほど難しい曲だけに、これまで多くの音楽隊が苦戦してきたのは言うまでもありません」(同)

 作曲者が“謝罪”してしまうほどやっかいな譜面に苦戦した過去を持つのが、北海道大学の吹奏楽部である。特に2005年の札幌記念前に披露した生ファンファーレはネット上で「プペペポピー事件」と呼ばれるなど、伝説と化している。

 ちなみにその年の札幌記念は人気薄の3頭が上位を占め、三連単配当が275万円を超える大波乱となった。その後も「演奏で音程を外した年は荒れる」ことも少なくなかったため、ファンの間では生演奏の出来とレースの荒れ具合が比例すると考える人もいるようだ。

 陸上自衛隊がほぼ完ぺきなファンファーレを披露した今年の函館記念。平穏決着だったのは必然だったのかもしれない。

GJ 編集部

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