「16冠ベビー」ソウルスターリングの独裁政権に突如現れた「超大物」ファンディーナ!激動の3歳牝馬クラシック戦線を振り返る
9月に入り、秋競馬の開幕に合わせて台頭してきたのがリスグラシュー(栗東・矢作芳人厩舎)とアドマイヤミヤビ(栗東・友道康夫厩舎)の2頭だった。
非凡な才能を見せ始めたリスグラシューとアドマイヤミヤビ
ともに夏のデビュー戦を2着で落としていた両馬だったが、まずはリスグラシューが未勝利戦を好タイムで圧勝。この時4馬身差の2着に退けたのは、後の京成杯(G3)2着馬となるガンサリュート。続く、アルテミスS(G3)で1番人気(1着)に支持されたように、まさに圧巻の初勝利だった。
インパクトではアドマイヤミヤビも負けていない。9月末の未勝利戦に出走すると、出遅れながらも上がり3ハロン33.7秒の豪脚で差し切り。上がり2位にコンマ5秒差をつける圧倒的な切れ味を披露して初勝利を飾っている。
その一方で10月のアイビーS(OP)で2戦目を迎えたソウルスターリングは、早くも1番人気を譲ってしまう。相手は後の皐月賞2着馬ペルシアンナイトだ。しかし、レースはそのペルシアンナイトに1馬身3/4をつける完勝。牡馬を相手に1800mを勝ち切ったことで、その評価はより一層高まった。
リスグラシューも負けじとアルテミスSを完勝するが、それ以上の評価を集めたのが翌週に行われた百日草特別(500万下)に出走したアドマイヤミヤビだった。