「16冠ベビー」ソウルスターリングの独裁政権に突如現れた「超大物」ファンディーナ!激動の3歳牝馬クラシック戦線を振り返る


 ざわめきが収まらない京都競馬場でそう口を開いたのは岩田康誠騎手だった。デビュー前から坂路で好時計をマークしており、単勝1.8倍で迎えたデビュー戦だったが、まさかここまで衝撃的なパフォーマンスを披露するとは誰が予測できただろうか。ここから皐月賞まで衝撃の3連勝を飾る超大物ファンディーナ(栗東・高野友和厩舎)の出現である。

 このデビュー戦を受け陣営は牝馬クラシックだけでなく、日本ダービーにも予備登録を決意。なお、この時点で日本ダービーに登録した牝馬はファンディーナとソウルスターリング、そしてレーヌミノルだけだった。

 牝馬クラシック路線の勢力図が激変しかねない衝撃的なデビュー戦を飾ったファンディーナ。だが、まだ1戦だけということもあって懐疑的な声も聞かれたが、それらを黙らせたのが2月に行われた2戦目のつばき賞(500万下)だった。

 レース自体は、完全にタガノアスワドの勝ちパターンだった。離れた逃げを打ちながらも1000m通過が64.1秒という国分恭介騎手のペースコントロールは完璧すぎるほど完璧で、本来なら圧勝まであったはずだ。実際にタガノアスワドは3着馬を7馬身突き放している。

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