「16冠ベビー」ソウルスターリングの独裁政権に突如現れた「超大物」ファンディーナ!激動の3歳牝馬クラシック戦線を振り返る
だが、相手が悪すぎた。勝負所から猛追を開始したファンディーナは、上り3ハロン33.0秒という2歳馬離れした末脚でタガノアスワドを捉えるどころか、最後には1馬身3/4の差をつけてしまった。なお、この33.0秒はこの日の京都競馬の最速。それを2番手から繰り出されては、タガノアスワドも白旗を上げる他なかった。
あまりにも圧倒的なパフォーマンスは、前週にレーヌミノルらを破ってクイーンC(G3)を完勝したアドマイヤミヤビの存在を霞ませてしまった。ここまではソウルスターリングとリスグラシューに割って入るのは、アドマイヤミヤビだと思われていたのだが……。
彗星のごとく突如現れたファンディーナは、本当に牝馬クラシックの頂点に立てるだけの大器なのか――。その見極めは3月チューリップ賞(G3)の2歳女王の登場を待つ他なかった。(後編へ続く)