「名付け親」の武豊が配合に進言も!? レジェンドが新たな「武器」獲得へ、注目2歳新馬が今週末デビュー!
今週末のJRAは土曜から月曜にかけて今年最後の3日間開催。G1こそないものの、東京競馬場で土曜にサウジアラビアロイヤルC(G3)、日曜に毎日王冠(G2)、月曜には京都競馬場で京都大賞典(G2)など注目のレースが目白押しだ。
3日間開催の中日にあたる8日は、京都競馬場で2歳新馬戦が2鞍組まれている。そのうちの1つ、3Rのダート1400m戦には、今後大きな話題を振りまくかもしれないある2歳馬がデビューを予定している。
その馬とは、角田晃一厩舎が管理するトッピゴー(牡2歳、栗東・角田晃一厩舎)だ。
一風変わった馬名の意味由来は「突飛+ゴー」。なんでも名付けたのは、デビュー戦でコンビを組む武豊騎手自身だという。
同馬の父は芝ダート兼用の種牡馬で知られるデクラレーションオブウォー。産駒には、今年のファルコンS(G3)を制したタマモブラックタイと、先月の札幌2歳S(G3)を制したセットアップという2頭の重賞ウイナーがいる。これ以外には、昨年のホープフルS(G1)と今年の札幌記念(G2)で2着に入ったトップナイフが菊花賞(G1)の有力候補となっている。
トッピゴーの母は現役時代にオープンまで出世したスマートレイチェル。キャリア23戦中12戦で武騎手が手綱を取り、ダートの短距離路線で5勝を挙げた。
「名付け親」の武豊騎手が配合に進言も!?
実はこのトッピゴーの配合を進言したのも武騎手だったという。
「トッピゴーの馬主は武騎手と懇意にしているキーファーズですが、同社の公式サイトでは『母(スマートレイチェル)との配合も武豊騎手の進言だそうで名づけ親でもあるそうです』と明かされています。
私が知る限り、インゼルレーシングが所有するシュニーという3歳牝馬の配合も武騎手が進言していたはず。同馬は昨夏に武騎手とのコンビでデビューし、3戦目に初勝利を挙げています。現在は1勝クラスですが、Deputy Ministerの4×4に加えて、全兄妹にあたるRahyとMorn of Songの4×4という渋いクロスが施されているのが目を引きますね」(競馬誌ライター)
シュニーと同じくトッピゴーもまた、父母ともにダート血統で、Mr. Prospectorの5×4とHaloの5×5というクロス持ち。初戦で勝ち上がるようなら武騎手の“配合理論”にスポットが当たる可能性も十分あるだろう。
武騎手は54歳を迎えた今年もコンスタントに勝ち星を挙げており、春には大阪杯(G1)を制覇。先週末時点で全国リーディングトップ10を維持しており、まだまだその腕は健在。トッピゴーとシュニーの今後の活躍次第では武騎手に配合のアドバイスを求める馬主が相次ぐ可能性もありそう。
レジェンドは、“新たな武器”を手に入れることができるか。