もっとも好きな「三冠牝馬」はどれ? デアリングタクトは無念の故障再発、リバティアイランドは「史上7頭目」の達成なるか【GJ読者アンケート】再掲

撮影:Ruriko.I

※本記事は7日掲載のアンケート記事の再掲になります。 

 前回は「今年の天皇賞・秋を勝つのはどの馬?」というテーマでアンケートを実施しましたが大方の予想通り、イクイノックスとドウデュースで票が二分される結果でした。

 結果としてはイクイノックスが僅差でリードしたものの、これはあくまでアンケートの結果。実際に答えが出る29日の天皇賞・秋(G1)が本当に楽しみですね。

 その一方で、非常に残念な報せも入りました。2020年に史上初となる無敗での牝馬三冠に輝いたデアリングタクト(牝6、栗東・杉山晴紀厩舎)に体部繋靱帯炎の再発が判明したため、現役を引退して繁殖入りすることが分かりました。

 同馬の所属するノルマンディーオーナーズクラブが6日、ホームページで発表した内容によると、「5日の調教後に跛行が見られ、検査を実施した結果、体部繋靭帯炎を再発している」と診断されたようです。

 管理している杉山晴調教師は「心にポッカリ穴が空いたような寂しい感覚」「かけがえのない特別な存在」、主戦を務めた松山弘平騎手も『中日スポーツ』で連載しているコラム内で「僕にとってデアリングタクトは、間違いなく、一番思い入れの深い馬」「いろいろ大切なことを彼女から教わった」「本当に感謝してもしきれない」と惜別の言葉を送っていました。

 白毛のアイドルホース・ソダシに続き、デアリングタクトも電撃引退が決まってしまいましたが、無事に繁殖入りして産駒が誕生すれば、同世代のライバルとして対決する可能性もありそうですね。2頭とも本当にお疲れさまでした。

 ターフを去る三冠牝馬もいれば、15日に行われる秋華賞(G1)で牝馬三冠を狙うリバティアイランドも注目の存在です。春二冠でライバルを圧倒しただけに、実力を発揮さえできれば、史上7頭目の誕生も夢ではないでしょう。

 少々前置きが長くなってしまいましたが、今回は歴代の牝馬三冠を達成した馬で、あなたが「もっとも好きな牝馬三冠馬はどれ?」というテーマで募集したいと思います。

 日本ではこれまで6頭の三冠牝馬が誕生していますが、何も調べずに6頭すべての名前が出てくる人は、相当な競馬通のはずです。

■メジロラモーヌ(1986年)河内洋、美浦・奥平真治

史上初の三冠牝馬。当時はエリザベス女王杯(G1)が古馬に開放されておらず、秋華賞も創設前だった。本番とトライアル両方を制したことで「完全三冠」とも評された名牝である。若い世代にはなじみの薄かった馬だが、『ウマ娘 プリティーダービー』(Cygames)にラモーヌをモデルとしたキャラクターが登場したことで知名度も上がった。

■スティルインラブ(2003年)幸英明、栗東・松元省一

1996年に秋華賞が創設されてから最初の牝馬三冠を達成した馬。武豊騎手が騎乗した同世代のアドマイヤグルーヴに1番人気を譲ったこともあり、三冠すべてを2番人気で勝利した異色の経歴を持つ。オーナーのノースヒルズマネジメントは、2020年に無敗の三冠を達成したコントレイルとも深いつながりがある。

■アパパネ(2010年)蛯名正義、美浦・国枝栄

ソダシ、ママコチャ姉妹でも有名な金子真人オーナーゆかりの馬。こちらはトライアルのチューリップ賞とローズSを敗れたが、本番はしっかりモノにした。牝馬三冠を制した6頭の中で唯一、オークスを同着(サンテミリオン)で制覇した。蛯名正義騎手(現調教師)と横山典弘騎手が肩を組んで勝利騎手インタビューに応じたシーンは印象的。

■ジェンティルドンナ(2012年)岩田康誠、栗東・石坂正

ノーザンファーム系クラブから初の牝馬三冠を達成した馬。ディープインパクト産駒の名牝は、2012年のジャパンCでクラシック三冠の最強馬オルフェーヴルを相手に大金星を挙げた。ラストランとなった2014年の有馬記念を制し七冠馬となった。三冠の2着はいずれもヴィルシーナ。産駒のジェラルディーナは、昨年のエリザベス女王杯を優勝。

■アーモンドアイ(2018年)C.ルメール、美浦・国枝栄

芝G1で9勝を挙げた歴代最強馬候補の一角。同世代のライバルを蹂躙し、3歳秋のジャパンCでマークした2分20秒6(良)は、東京・芝2400mのレコード。引退レースとなった2020年ジャパンCでは、牡牝の無敗三冠馬コントレイルとデアリングタクトの挑戦を退けた。歴代最高獲得賞金19億1526万3900円超えをイクイノックスが狙う。

■デアリングタクト(2020年)松山弘平、栗東・杉山晴紀

2020年に史上初となる無敗の牝馬三冠を達成した名牝。牡馬のコントレイルも無敗でクラシック三冠を制しており、同年に牡牝で無敗の三冠馬が誕生したのも史上初だった。エピファネイア産駒としても父に初めて産駒のG1勝利を届けた。事実上のラストランとなった昨年のジャパンCは、T.マーカンド騎手に乗り替わって4着。

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