「ウマ娘」にドゥラメンテ登場でファン驚愕…ノーザンファーム解禁が示した未来と「世紀の一戦」再現の期待

撮影:Ruriko.I

 4日、アニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 3』の第1話「憧れた景色」が放送された。本作は2021年より開始したゲームアプリ『ウマ娘 プリティーダービー』(Cygames)のアニメ版で、キタサンブラックとサトノダイヤモンドが主人公となっている。

 レースシーンから始まった物語は、放送日まで一切前情報がなかったドゥラメンテが初登場。4コーナーで大きく膨らむドリフトと、キタサンブラックらを豪快に差し切る姿が描かれ、ファンたちは驚愕と歓喜に包まれた。

 ドゥラメンテといえば、2015年の皐月賞(G1)と日本ダービー(G1)を制覇した二冠馬で、種牡馬としてもタイトルホルダー、スターズオンアース、リバティアイランドらを輩出した名馬だ。本馬は大きな期待をかけられながら9歳時に急性大腸炎で死亡。その早過ぎる死を惜しむ声は多い。

 その一方、ドゥラメンテが『ウマ娘』に登場した意味合いはことのほか大きい。というのも、実は『ウマ娘』アプリが開始した2021年時点で社台レースホース、サンデーレーシング、シルクレーシングなどの、いわゆる「社台グループ系クラブ」の競走馬が一切登場していなかったからだ。

 そのため、ファンからはいわゆる「大人の事情」と推測されていたのだが、今年に入って風向きが大きく変わった。今年2月に社台レースホース関連馬のネオユニヴァースが登場したことで初めて解禁となり、今回登場のドゥラメンテでノーザンファーム関連馬も解禁となった。

 実は『ウマ娘』プロジェクト最初期には、勝負服のデザイン等からオルフェーヴルやブエナビスタと推測されるキャラクターも存在していたのだが、アプリに実際に登場するには至らなかった。今回、ドゥラメンテが正式に登場したことにより、同じサンデーレーシング所属のオルフェーヴルとブエナビスタの登場にも期待が持てそうだ。

2020年の「世紀の一戦」が再び見られるか

 また、本作の第1話では、ドゥラメンテの他に、先日引退が発表された三冠牝馬デアリングタクトが登場したことでもファンを驚かせた。デアリングタクトの印象的なレースの1つには、当時のJRA理事長が「世紀の一戦」と表現した、アーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトによる2020年のジャパンC(G1)がある。

 勝ち馬のアーモンドアイは、シルクレーシング所属の牝馬。今回のノーザンファーム解禁によって、将来的な登場にも希望が持てるだろう。あとは三冠馬コントレイルがノースヒルズの前田晋二氏から許可を得られれば、『ウマ娘』の世界でも3人によるジャパンCの再現が見られるかもしれない。

 ともかく、今回のドゥラメンテの登場によって、『ウマ娘』の未来は間違いなく広がった。今後どんな新ウマ娘が登場するのか、アニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 3』に注目したい。

GJ 編集部

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