「名付け親」武豊が配合でも進言した肝いり馬が急上昇!「飲み過ぎて太目残り」から一変…坂路で「圧巻パフォーマンス」に陣営も驚き隠せず
今週末の中央競馬は土曜にスワンS(G2)とアルテミスS(G3)の2つの重賞、日曜は史上3度目の天覧競馬としても注目が集まる天皇賞・秋(G1)が行われる。
イクイノックスとの頂上決戦に挑むドウデュースとコンビを組む武豊騎手としても気合の入る一戦だが、その前にレジェンドの肝いりの馬も前日土曜の京都2R・2歳未勝利(ダート1200m)に出走を予定している。
その馬とは、デクラレーションオブウォー産駒のトッピゴー(牡2歳、栗東・角田晃一厩舎)のことである。
以前の記事でも紹介したが、キーファーズが所有する本馬の名付け親は武豊騎手。母のスマートレイチェルに騎乗していた縁もあってか、父デクラレーションオブウォーとの配合を進言したのも同騎手だという。
今月8日に京都の2歳新馬(ダート1400m)でデビュー戦を迎えたトッピゴー。もちろん鞍上には武豊騎手の姿があった。調教での素軽い動きに加えて話題性も後押ししたのか、レースでは2番人気に支持された。ところが、スタートこそ決めたものの、ダートコースに切り替わる前の芝で行き脚がつかず……。中団から追走したものの直線で伸びを欠き、7着になだれ込むのがやっと。勝ち馬から2秒6もの差をつけられる完敗だった。
「レース前は“牧場での乗り込みも十分で太め感はない”という陣営のコメントがありましたが、実際はやや太かったようですね。キーファーズのホームページに掲載されているトレセンレポートによると、とにかく水をよく飲む馬のようで、初戦は“飲み過ぎた”ために予定より多めの馬体重になったことが明かされています」(競馬誌ライター)
人気を裏切った初戦から中2週で臨む2戦目の今回は、再び武豊騎手が配されたが、陣営のトーンも上がっていることから、おそらく上位人気の一角に支持されそうだ。
坂路で「圧巻パフォーマンス」に陣営も驚き隠せず
「500kgを優に超える大型馬だけに一度使われた上積みがかなり見込めそうです。レースの10日後には栗東の坂路で一杯に追い切られ、同日の2歳馬の中では1番時計となる4F50秒3をマークしました。
さらに度肝を抜かれたのが25日の最終追い切りです。同じく坂路で1ハロン目から12秒9-11秒9-11秒9と速いラップを計測。ラスト1ハロンは12秒5と減速しましたが、それでも4ハロンを49秒2でまとめました。
この時計は古馬を含めてもこの日の1番時計。しかも、50秒を切ったのはこの馬だけという超抜といえる内容でした。デビュー前もいい動きを見せていましたが、今回の動きは1段も2段も良化していると考えていいと思います」(同)
キーファーズのHPには、圧巻のパフォーマンスを見せたトッピゴーに対し、「前走は何も判らずに鳴いてばかりだっただけに大きな変わり身があるかも知れません」とレポートされており、陣営の期待値も高そう。
芝スタートだった前走からオールダートへのコース替わり、さらに1ハロンの距離短縮もプラス材料になるだろう。名付け親の武豊騎手を背に巻き返す可能性はかなり高いはずだ。