「武豊乗り替わり」でアイコンテーラー&松山弘平がJBCレディスクラシック圧勝…テーオーケインズに続く新たな「砂の相棒」獲得か

松山弘平騎手 撮影:Ruriko.I

 3日に開催された地方ダートの祭典JBC競走。JBCスプリント(G1)では地方馬のイグナイターが、JBCクラシック(G1)ではJ.モレイラ騎手騎乗のキングズソードがG1初戴冠を果たすなど、今年も文化の日を大いに盛り上げる話題となった。

 そしてJBCレディスクラシック(G1)では、松山弘平騎手騎乗のアイコンテーラー(牝5歳、栗東・河内洋厩舎)が1番人気に応えてG1初奪取。道中は外目の2番手を追走し、他の先行馬たちがスタミナを削られて脱落していく中で上がり最速の末脚を繰り出し、2着馬に4馬身差をつける快勝劇を見せた。

 大井競馬場で行われるJBC3競走のうち、JBCレディスクラシックのみ騎乗予定馬がいなかった松山騎手にとっては「棚からぼたもち」な乗り替わりとなった今回の1戦だが、本来騎乗予定だった武豊騎手の代役をしっかりと果たしたのだった。

アイコンテーラーはテーオーケインズに続く新たな相棒になるか

 今回の勝ち馬であるアイコンテーラーは元々、芝のレースを走る競走馬だった。新潟大賞典(G3)、マーメイドS(G3)など、芝の重賞にも挑戦したが、中々タイトル獲得には至らず、2走前のBSN賞(L)からダートに転向。するといきなり勝利し、才能の片鱗を見せた。

 アイコンテーラーの現在の主戦騎手は、5走前となる昨年の中日新聞杯(G3)から4戦連続でコンビを組んでいる菱田裕二騎手。しかしながら、菱田騎手は9月30日に左肩を負傷してしまい、長期の戦線離脱となってしまった。

 そんな菱田騎手の代わりとして、前走では団野大成騎手が騎乗。今回は武豊騎手を配していたが、武豊騎手も先月29日に負傷してしまった。そこで急遽、松山騎手に手綱が託される形となった。

 今回、アイコンテーラーを完璧なエスコートで勝利に導いた松山騎手。今後、アイコンテーラーが松山騎手でコンビ継続となれば、ダートG1・3勝馬のテーオーケインズに続く、新たな「砂の相棒」を獲得したことになる。

 松山騎手としても、無敗の三冠牝馬デアリングタクトが復帰を果たせず引退となったばかりなだけに、棚からぼたもちのごとく巡ってきたアイコンテーラーとの出会いは大切にしたいところ。今後のアイコンテーラーの鞍上には注目しておきたい。

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