今年の阪神ジュベナイルF(G1)は「ボンドガール組」同窓会!? 上位3頭が重賞連対、6着馬も2歳レコードV

撮影:Ruriko.I

 4日に行われた京王杯2歳S(G2)は、コラソンビート(牝2歳、美浦・加藤士津八厩舎)が差し切り勝ちを収めた。同レースを牝馬が制したのは1998年、後にオークス(G1)を制したウメノファイバー以来。メンバー唯一の牝馬ながら上がり3ハロン33秒2の末脚を見せ、父スワーヴリチャードに初の重賞タイトルを捧げた。

 開業5年目の加藤士厩舎にとっても、これが重賞初勝利。戦前から「厩舎の代表馬になってもらいたい」と期待が大きく、レース後も「ビックリするくらい強い」と絶賛した。1600mまでは守備範囲として、次走は阪神ジュベナイルF(G1)に向かうことも明言している。

 そんなコラソンビートは、ボンドガール(牝2歳、美浦・手塚貴久厩舎)が勝利した6月4日の新馬戦では3着だった。同新馬戦は「ハイレベル」の呼び声高く、上位6頭が勝ち上がっており、コラソンビートを含む4頭が阪神JFへの出走を有力視されている。

上位3頭が重賞連対、6着馬も2歳レコードV

 新馬戦のボンドガールは、勝ち時計1分34秒6を記録した。同条件の「新馬・6月・東京1600m」で1分35秒を切った過去の勝ち馬はグランアレグリア、ステルヴィオのみ。「稍重」発表の馬場ながら、後のG1馬に匹敵するタイムを残した。2戦目のサウジアラビアロイヤルC(G3)では2着に敗れたが、牡馬相手に力は示した結果と言える。

 新馬戦2着のチェルヴィニア(牝2歳、美浦・木村哲也厩舎)は、2戦目を6馬身差で圧勝すると、続くアルテミスS(G3)で重賞勝利を飾った。次走は明言されていないが、鞍上のC.ルメール騎手からは「牝馬のG1に行けると思います」とお墨付き。過去3戦はすべて「単勝1倍台」に支持されており、阪神JFに出走するなら人気を集めるに違いない。

 そして、新馬戦では6着に敗れたキャットファイト(牝2歳、美浦・上原博之厩舎)。こちらも2戦目で勝ち上がり、続くアスター賞(1勝クラス)では5馬身差の完勝。その勝ち時計1分33秒1は「2歳・中山1600m」のコースレコードだった。「レースを使うことで競馬を覚えてきているようです」と語った大野拓弥騎手。新馬戦で付けられた差を埋めるほどの成長が伺える。

 ボンドガール、チェルヴィニア、コラソンビート、同じ新馬戦の上位3頭がそれぞれ重賞で連対。さらに4着以下だったキャットファイトらの台頭もあり、今後の活躍次第では“伝説の新馬戦”となる可能性もある。彼女たちが暮れの2歳G1、その先の牝馬クラシック戦線まで席巻するかもしれない。

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