天才の息子・福永祐一は何故「天才」と呼ばれないのか? 「漁夫の利」に集約されたシュヴァルグランでの「決意」に落胆

 25日に阪神競馬場で開催される宝塚記念(G1)。その有力候補シュヴァルグラン(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎)に騎乗する福永祐一騎手が、『netkeiba.com』内で連載中の「祐言実行」にて、その決意を語っている。

 福永騎手はこのレースの最大のライバルであり、大本命となるキタサンブラックに関して「相当に強い」と、その実力を極めて高く評価。さらには自身が騎乗するシュヴァルグランについて「舞台が3200mから2200mに替わるのは強調材料とはならない」と冷静に分析している。まったくその言葉通り、今回シュヴァルグランがより一層の苦戦を強いられる可能性が高いのは明らかだ。

 その上で福永騎手は勝負の最大のポイントとして「前走同様、シュヴァルグランの力を余すことなく引き出せるかどうか」と課題を語っている。

 確かにその通りであり、騎乗馬の全能力を如何に引き出せるかが、騎手の技量が問われるところでもある。福永騎手の優れた分析力が伝わってくる一面であり、有力馬を託された騎手として模範のような決意表明と言えるだろう。

 しかし、その文面から「勝つ」という気迫が伝わってこないのは何故だろうか。

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