「知らなきゃ損する」お宝騎手が続々と存在感!B.ムルザバエフ、原優介だけじゃない穴騎手も勝利…恩恵なしで腕達者ぶりを証明
先週末に行われたチャンピオンズC(G1)。マイルまでは好走実績があったものの、デビュー以来初となる最長距離の1800mに不安を囁かれていたレモンポップが、鮮やかな逃げ切り勝ちを決めた。
逃げ馬にとって不利とされる外枠に入ったこともあり、単勝オッズは少し高めの3.8倍で1番人気。上位人気の一角を占めた2番人気セラフィックコール、3番人気クラウンプライドが馬群に沈んだ。
結果的に1番人気馬が勝利したとはいえ、12番人気ウィルソンテソーロが2着、9番人気ドゥラエレーデが3着に入ったため、3連複は46万9320円。3連単に至っては190万2720円という大波乱の結末に終わっている。
穴を出した2頭も元々は評価の高かった馬だけに、実力に比べれば過小評価に甘んじた訳だが、それぞれの好走を導いた騎手は、いずれも「穴党の御用達」といえる2人だったことは覚えておきたい。
ウィルソンテソーロに騎乗した原優介騎手は、先月25日の東京開催で10万馬券の連発に一役買い、枠連のJRA歴代最高配当を53年ぶりに更新した今年の7月福島でも単勝
326.2倍の13番人気で大穴を出した注目の若手。G1の舞台でも一発を期待しているファンは少なからずいただろう。
また、ドゥラエレーデに騎乗したB.ムルザバエフ騎手も前回の短期免許で結果を残していた名手である。なんといっても昨年のホープフルS(G1)を14番人気のドゥラエレーデで勝利したのは記憶に新しい。今回、チャンピオンズCのドゥラエレーデも2度目のコンビということで狙っていたファンもいたはずだ。ただの一発屋ではなく、短期免許で騎乗中もコンスタントに馬券に絡んでいる騎手だけに注目しておきたい。
G1の舞台で存在感を発揮した2人の他に、もうひとり注目の騎手がいる。
恩恵なしで腕達者ぶりを証明
それは、チャンピオンズCの裏で行われた阪神11RのギャラクシーS(OP)を8番人気マルモリスペシャルで勝利した田口貫太騎手だ。今年デビューしたばかりのルーキーだが、まだ幼さの残るあどけない外見ながら好騎乗を連発している。減量制度で「△」のつく恩恵も勢いを後押ししているものの、特別戦とメイン初勝利となったこのレースは、減量が適用されない条件。好位から先に抜け出して先輩騎手の追撃を凌いだあたりに田口騎手の勝負勘の鋭さも感じる。
新人騎手で31勝を挙げ、同期でも断然のトップを独走中。この調子で関係者の信頼を得ることが出来れば、さらに成績を伸ばせそうだ。
穴党が熱視線を注ぐ原優介、B.ムルザバエフ、田口貫太の3人。「知らなきゃ損する」お宝騎手といっていいかもしれない。知らなかったファンは、これを機会に積極的に「騎手買い」してみるのもアリではないか。