エスコーラに続く中内田厩舎「秘密兵器」が帰還!朝日杯FS直前に注目の一戦

撮影:Ruriko.I

 9日、阪神11RのリゲルS(L)で実戦復帰したエスコーラ(牡5歳、栗東・中内田充正厩舎)。日本レコードで勝利した未勝利戦から4連勝中だったが、今回は1年4ヶ月もの長期休養明け。結果はマテンロウスカイの3着だが、上がり3ハロン33.2秒と能力の高さを見せた。

 同馬は素質十分のディープインパクト産駒で、半兄サリオスや全姉サラキアは5歳秋にも重賞を勝っている。成長力の高さが伺える血統なだけに、まだまだ注目したい。

 そんなエスコーラに続いて、今週も長期休養から帰ってくる「大物候補」がいる。ダノンティンパニー(牡5歳、栗東・中内田充正厩舎)は、エスコーラと同厩舎・同い年のディープインパクト産駒で通算戦績は6戦5勝と底を見せていない。

 9ヶ月ぶりとなる出走予定のレースは、17日の阪神10Rで行われる六甲アイランドS(3勝クラス・芝1400m)。同日の阪神11Rでは朝日杯フューチュリティS(G1)が行われるため、G1直前に見どころが1つ増える形だ。

エスコーラに続く中内田厩舎の「秘密兵器」

 ダノンティンパニーは、母が英国G1馬のライトニングパール、叔父にG1・2勝のサトノクラウンらがいる良血馬。2018年のセレクトセールにて、オーナーのダノックスに1億6200万円(税込)で落札され、中内田厩舎でデビューの日を待っていた。

 しかし、体質の問題で2~3歳時はレースに出られず、一時は中央登録を抹消。地方競馬に移籍して迎えた4歳の1月、園田競馬場でデビューを果たすと、2着に1.7秒差を付けて初陣を飾った。このデビュー戦を含む3連勝を収め、中央に再転入して現在に至る。

 中央ではここまで3戦2勝、1敗の相手は中京記念(G3)3着の実績を持つルージュスティリアだが、ハナ差の2着と僅差。その中京記念を勝ったセルバーグには先着しており、能力は重賞級と言えるだろう。

ダノンティンパニーに騎乗予定の川田騎手

 今回は、3月の山陽特別(2勝クラス・芝1400m)を5馬身差で勝って以来の復帰戦となる。トップハンデの斤量57kgを背負うが、前走に続いて川田将雅騎手が鞍上を務めるのは頼もしい。先週は香港へ向かう都合でエスコーラには乗れなかったが、大本命として期待できそうだ。

 復帰戦のメンバーで目を引く相手は、昨年の朝日杯FSで3着のレイベリングか。同馬はエフフォーリアに代表される、鹿戸雄一厩舎と横山武史騎手のコンビ。同コンビで直後の朝日杯FSに挑む重賞馬セットアップもいるため、ここで弾みをつけたいだろう。

 素質あるメンバーの中で、ダノンティンパニーはどんなパフォーマンスを見せるのか。朝日杯FSとあわせて、残り少ないディープインパクト産駒の大物候補にぜひ注目したい。

GJ 編集部

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