ダート王レモンポップの「ゴドルフィン×坂井瑠星」がコンビ結成!ボンドガール、チェルヴィニア、コラソンビートら「伝説の新馬戦」6着馬の逆襲なるか
昨年の「伝説の新馬戦」6着馬に逆襲の気配
2023年の競馬開催が幕を閉じ、いよいよ2024年がスタート。初週は3日間開催で行われ、中山金杯(G3)、京都金杯(G3)といった名物ハンデ重賞や、フェアリーS(G3)、シンザン記念(G3)の世代限定重賞がスタンバイ。いずれも混戦模様で、馬券的には面白い一戦になりそうだ。
昨年のトレンドを振り返ると「牝馬の活躍」が挙げられる。
現古馬では、牝馬三冠を制したリバティアイランドをはじめ、スターズオンアースやソングラインといった強豪牝馬が相次いで登場し、牡馬相手に大活躍を見せた1年であった。
明け3歳馬にもそのトレンドは顕著だ。先日のホープフルS(G1)を制したレガレイラや、朝日杯フューチュリティS(G1)で牡馬相手に3着に好走したタガノエルピーダ、その他にもボンドガールやチェルヴィニア、阪神ジュベナイルF(G1)を制したアスコリピチェーノなど、大物揃いの様相である。
同じコースで行われた昨年の阪神JFと朝日杯FSを比較しても、阪神JFのタイムが1秒2も速く、牝馬の能力の高さを裏付ける結果となった。
そして今週のフェアリーSには、阪神JFで人気を分け合ったキャットファイト(牝3歳、美浦・上原博之厩舎)が出走予定である。
同馬は昨年6月に芝1600mの新馬戦でデビュー。このレースは1~3着馬がボンドガール、チェルヴィニア、コラソンビートといった後に重賞で勝ち負けする素質馬が揃った「伝説の新馬戦」であった。
キャットファイトは6着に敗れてしまったものの、真価を発揮したのは2走前のアスター賞(1勝クラス)である。レースでは3番手から上がり3ハロン2位に0.8秒もの差をつける快勝劇を見せつけ、昨年の「伝説の新馬戦」に箔をつけた。
しかし、4番人気に支持された前走の阪神JFでは好スタートを切るも徐々に位置が下がってしまい、後方のままレースを終えてしまった。レース後、大野拓弥騎手は「大きい舞台でイレ込んでしまって、体力を使ってしまった」と気性面を敗因に挙げている。
「ゴドルフィン×坂井瑠星」がコンビ結成!
今回は昨年大活躍だった坂井瑠星騎手にバトンタッチ。この乗り替わりには、レモンポップでのチャンピオンズC(G1)の騎乗ぶりがオーナーのゴドルフィンからも高く評価された結果かもしれない。
大外枠の不利を跳ね返した華麗な逃亡劇には、ゴドルフィンの日本での馬産を担うダーレー・ジャパン株式会社の福田洋行取締役も「完璧な騎乗でしたし、自信を持って乗ってくれました」と坂井騎手を絶賛している。
果たして、レモンポップを春秋ダート王に導いた坂井騎手は、キャットファイトでも結果を残せるだろうか。「伝説の新馬戦」で先着を許したライバルたちが待つ春のクラシックへ、ここは結果が欲しい戦いだ。